2012
02.09

経済危機でたいへんなスペインでありますが、料理にも斜陽の影がでているのでありました。

左は、牛のテールのスープでございます。
画像では不味さが伝わりませんが、これがじつに臭いのであります。
素朴といえば素朴、素材を活かしているといわれれば、その通りなのでありますが、ニンニクがスープに溶けているだけで、しかし、何かが足りないお味なのであります。

しかも、最初は空の皿が配られ、お給仕さんがまわってくるのでありますが、そのお給仕さんは、飼い葉桶のような鍋を片手に、巨大な柄杓でザバーッとさ皿にそそぎいれるのでございます。

こちらは、アウシュビッツの囚人にでもなったかのように、注がれたスープを大切そうにスプーンで口に運ぶのであります。

どーやったら、このように味気ないスープになるのか、教えを請いたいと思った次第でありました。

不味かったら残せばいいのに、私メも貧乏性。
すっかり平らげたのでありました。

そしたらば、出てきたのが、この鶏肉であります。
不味すぎて写真を撮るのを忘れてしまったくらいでありました。

丸っこい鶏肉が三個、ツミレみたいなヤツが三個、無造作に皿に並べて出てきたのでございました。

いやはや、貧乏人ほど無駄に太ると言われますが、まさにその通りでございますです。

食事は大切。
味も、盛り付けも美的にいきたいものであります。

これではスペインの経済危機はさらに深刻なモノになるであろうと、これまたバカに安い料金を支払ったのでございました。

このたびの、唯一の残念だったのが、スペイン料理の不味さなのでありました。