2014
05.29
05.29
久しぶりに、帰りなんいざ、ということでモリオカに戻ったのでありました。
庭は、ごらんの通りの荒れ放題。雑花の住処とかしていたのでした。
しかも気温は30度。
狂気の天候であります。
新幹線で資料を読み続けておりましたから、もはや庭の手入れをする気力もなく、畳にごろりと仰臥いたしました。
静かなのであります。
陽光は縁先の踏み石にはじけ、静寂におおわれておりました。
水が滴れば、その水滴が聞こえるほどであります。
しかし、水さえ流れず、荒れた庭から草の匂いがにじむのでありました。
いつしか勃起しておる自分に気づき、お女性の陰毛の丘を撫でたら、さぞ安らかであろうと妄想に耽るのでございました。
仰臥していると、耳の後ろのくぼみを伝って、汗が首筋に這いおりるのを感じます。
草むらに埋もれる如く、盛りを過ぎた花が崩れかけておりますです。
やがて半眼にしたまつ毛の加減で空の端が五色に染め分かれて見えるのでありました。
郷里の空でございます。
今夜は鴨鍋にしようかと思いましたか、この気温ではどうでしょうか…。