2014
06.14
砂は熱く、夏に指が届いているのであります。
2014年の夏。
時代は悪くなるばかりでありまして、人は自滅へと向かっているのでありましょう。
ビーサンを脱ぐと、もう10秒も立ってはいられませぬ。
単行本の原稿を書き終えた私メは、いささかウツ状態なのでございます。終わったらお祭りだと決めておりましたが、強い人嫌いに襲われ、人の顔も声も匂いも気配すら嫌悪なのであります。
しかめっ面をして饅頭を買い、大根を買いましてございます。
本でも読むかと思い書店に行きましても、みんな嘘ばかりなんだよな、と本を手に取ることもできませぬ。
歌を聞こうにも、どーせ外国の軽薄なコピーかと思うのであります。
極度に集中力を使い自分に厳しく仕事を進めていましたら、世の中のちょっとした嘘が見えてきて、周囲にも厳しさを求めているようでございます。
しかし、多くの人々も嘘に気付いているはずでありまして、私一人が嘘だ!嘘だ!と叫んでも、それは裸の王様を裸だと指摘した協調性のない少年に等しいのでありましょう。
それに本当の真実が正しいかというとそうでもないわけでありまして、嘘とホントの混じりあっているグレーゾーンがこの世のほとんどでありますから、快楽だけを貪ればよろしいのでございます。
ロメオは心配そうに見てくれておりますですが、しばし易者の職業病に泥まねばならぬようでございます。
オッパイ、オッパイ、オッパイの言葉が薬なのであります。
が、浜には、まだビキニの姉さまのお姿は数えるばかりでありました。
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2014
06.13
行くことの出来ない場所であります。
ソコにあるのに手に入れられないものはたくさんございますが、手に入れないほうが良い場合もございます。
知り合わなければ良かった人。
知らなければ良かったこと。
やらなければ良かった経験。
食わなければ良かった料理。
聞かなければよかった音楽。
月までの方位は上なのか下なのか。
月がなぜ占いの材料になり得るのか。
満月の月はいま地球からは見えなくなった太陽の光を浴びて輝いているのでありますが、美しいのかそうでないのか、さっぱり分からなくなるのであります。
そんなことより頂いた琵琶の香りを味わったらイイのか迷っておりますです。
袋を破くべきかと。
房州。
「戸」+「方」
戸は声の成りそこないの文字であります。
静けさの方でありましょうか。
琵琶の実が鈴なりの丘などが見渡せるのでありましょうか。
千葉も思えば通り過ぎるばかりで着地したことのない場所であります。
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2014
06.12
6月13日を目指して4月から原稿を作成してまいりました。
その日が締切日だからです。
「13日に出来るとはおもっていませんから」と気休めを言われ、いや、言った本人は忘れているハズでしょうが、その言葉を慰めに、この2か月はただもうゴールを目指して走っていたのであります。
そして、1日前に仕上げることが出来たのであります。
送信ボタンを押した瞬間に、私メは人間失格へと堕ちていきそうでございました。
約束を果たし、もう何を書いたのかも記憶しておりませぬ。
完全燃焼であります。
甘酸っぱいクリマン…いやキリマンをすすり、気づきましたら股間に手を置いてコックリと居眠りしておりました。
誰にも会っておりませんが、もう誰にも会いたくありませぬ。
一人で冷たいシーツにくるまり、脚を折りたたんで眠りたいのであります。
こういう時に死にたいものであります。
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