2014
06.01

田舎のリゾート地は飯が不味いということで共通しておるのであります。

そして、それは悪いことではございませぬ。

不味い記憶は、いつまでも残るからであります。

祖母の13回忌ということで、母方の親戚が集い、八幡平の温泉地へ。

晴天に恵まれすぎて、はやくも夏虫の鳴く森から、岩手山がハッキリと展望できるのでございますです。

あの頂へ。何度登ったかは分かりませぬが、今年は登れるであろうかなどと、何もすることがございませんから、ボンヤリと打ち眺めるばかりでございました。

ネットも通じず、ということは仕事をしなくてもいいということで、地酒とやらを飲み、湯につかり、不味いものを食わされ、いちおうは、しやわせなのでありました。

震災で母親を失った子供たちも、すくすくと育ち、イイ女になろうかという直前でしたから、お小遣いなどをわたし、ご機嫌をとるのでありました。

新月から二日目の晩でしたから夜空には満点の星。

翌朝は、つまり今朝のことでございますが、朝風呂に入ったりして時間を潰し、心はそろそろ帰って仕事をばせぬとマズいことになるぞ…とやや強迫観念にとらわれたり。

陸の孤島にしては、外観だけはちと立派過ぎるホテルなので、なんとなく落ち着きませぬ。

で、叔父叔母たちをモリオカ駅に送り、いやいや「お土産はどこがイイかしら」「んだばクロステラスでは」とサービスのてんこもり。

と、実家に戻ったときには、ヘロヘロの状態でありました。

これから仕事は出来るのか。
幸いにも、軍師官兵衛がつまらなくて良かったと思うのでありました。