2014
06.14
06.14
砂は熱く、夏に指が届いているのであります。
2014年の夏。
時代は悪くなるばかりでありまして、人は自滅へと向かっているのでありましょう。
ビーサンを脱ぐと、もう10秒も立ってはいられませぬ。
単行本の原稿を書き終えた私メは、いささかウツ状態なのでございます。終わったらお祭りだと決めておりましたが、強い人嫌いに襲われ、人の顔も声も匂いも気配すら嫌悪なのであります。
しかめっ面をして饅頭を買い、大根を買いましてございます。
本でも読むかと思い書店に行きましても、みんな嘘ばかりなんだよな、と本を手に取ることもできませぬ。
歌を聞こうにも、どーせ外国の軽薄なコピーかと思うのであります。
極度に集中力を使い自分に厳しく仕事を進めていましたら、世の中のちょっとした嘘が見えてきて、周囲にも厳しさを求めているようでございます。
しかし、多くの人々も嘘に気付いているはずでありまして、私一人が嘘だ!嘘だ!と叫んでも、それは裸の王様を裸だと指摘した協調性のない少年に等しいのでありましょう。
それに本当の真実が正しいかというとそうでもないわけでありまして、嘘とホントの混じりあっているグレーゾーンがこの世のほとんどでありますから、快楽だけを貪ればよろしいのでございます。
ロメオは心配そうに見てくれておりますですが、しばし易者の職業病に泥まねばならぬようでございます。
オッパイ、オッパイ、オッパイの言葉が薬なのであります。
が、浜には、まだビキニの姉さまのお姿は数えるばかりでありました。