2014
06.18

庭先に、たぶん蛾でありましょうが、さなぎを作って雨にうたれておりました。

これでは鳥たちに見つけられ上等な餌となってしまうに違いありませぬ。

愚かなヤツめ…と見下しましたが、脱皮して夜の街灯に惑わされて舞い狂ったとしても、わずかな命だろうと思い、それならば鳥に食われる運命も仕方ないだろうと考えましたが、その蛾を食う鳥たちだって限られた命でございましょう。

人間に置き換えても同様であります。

何十年も生きてもしやわせとやらには縁遠い人々がほとんどでありましょう。
とくに日本人は、慣れない資本主義に振り回され、「お金、お金」と求めるだけで、そのお金も手に入らず、手に入っても使い方も分からないようでありますから、永遠に不幸の迷宮をさまようばかりでございましょう。

いやいや、自分の味覚すら自信が持てずに、何でもかんでも「おいしー!」とバカ騒ぎするわけであります。

四柱推命で運勢を占ったって無駄かも…と思う今日この頃であります。

「蛾のほうがましか」
てな具合に、自殺同様のさなぎを別の意識で眺めるのでありました。

この花は、咲くために咲いているのか、受粉して種をつけるために咲いているのか。
なにも考えているはずはないのでしょうが、蛾や花の運命をちと考えてみるのも楽しいかもしれませぬ。

これは、ちと旅行でもしないと発狂しそうでありますですな。