2017
11.17

モリオカに戻っても、占わなければならないことが追ってくるのであります。

易者冥利に尽きるとは、このことでございましょうか。

妻子持ちの男からの恋愛相談なのであります。
不倫中の恋人との関係。

重症であります。
恋愛は極度の信頼関係でございますから、それを占おうとする態度に、すでに亀裂を見ることができますです。

が、下手な先入観を消して。
賽をころころ。

出た卦が、水山蹇の二爻三爻変。坎為水の六冲卦に変わりますです。
六冲卦はバラバラになる暗示。
相談者の男本人を表す世爻の申兄は日晨をもち、しかも三合を取ることも可能であります。
お女性は、世爻に伏す空亡の卯の妻財。
空亡ですから、なにやら事情のあるお方でありましょう。
訊くと
「そーです、いろいろと」
とだけ。
玄武の卯の妻財。なんとなく察しましたです。

恋愛も旬を過ぎて、傷つけあって付き合っているのでありましょう。

卯の妻財は五爻の休囚の戌と合。
新興宗教に傾倒しているのか。

「そうです」
とのお答え。
彼よりも、宗教を信じ始めたら、もうお仕舞い。

卯と申は、絶の関係。しかも六冲卦。完膚なきまでの別れの卦。
アーメンなのであります。

ところで、モリオカで、私メは聖書を暇つぶしに眺めておりまして、それは、しやわせカードSPの、個人個人のメッセージのヒントということなのでありますが、
ちょっとした悪戯心で、聖書占いを試みましたです。

聖書占いとは、適当なページを開き、そこの文章の意味で占うやり方であります。

さて……。

「ええっ!」
分厚い聖書を任意に開き、指で押さえた箇所が、まさに、
離縁状を書いて去らせよー
ソレだったのでありますです。

おっ魂げたとは、このことであります。

断易もさることながら、コレだから占いは止められませぬ。

おっとと、この卦のブログUPの許可は、ご本人から許可を頂いておりますです。

「分かりました、さっぱりしました。でも好きで別れるってのは苦しい感じですね」

この言葉が、いまでも耳に残っているのでございます。

不倫でも、正恋でも、濁情でも、双方の意見はそれぞれございましょーが、寿命が来ただけのお話でありますです。