2018
09.25

書庫の奥から、かなり前に私メが写本し、さらに個人的な講義を受けた「接線知命」という秘伝本を取り出して眺めておりました。

たいそうすごい事を大金を支払って会得したと思っていましたが、いまでは、
「ははぁ、こういう知識を新鮮だと思ったこともあったんだなぁ」
と懐かしむだけであります。

その中で、男女の縁を合わせたり、切ったりする秘伝が記されております。

男女の仲を合わせるのは、鴛鴦の法。

男女の仲を引き裂くのは、労燕の法。

四柱推命でそれぞれの命式を知り、それに奇門遁甲の造作をほどこす方法なのであります。

鴛鴦というのは雄雌の仲がとても良く、いつも一緒に行動するから、恋愛を叶える方法は鴛鴦り法というわけです。
反対に、燕は雄雌が離れて行動する生態から、恋を終わらす方法が老燕というわけであります。

それらの方法を、和綴じの本で三冊、ぎっしりと記されておるのであります。
マニアにとっては垂涎の本でございましょう。

恋愛に夢中になっている2人に、不意に秋風のような奇妙な空気が吹き込んできて、会話がつながらなくなる時がございます。
心が突如して通わなくなる時。

それは誰かが老燕の方法を用いている可能性がございますですよ。

四柱推命と奇門遁甲の関係は、初等科でも語っておりますが、では、具体的にどー使えばいいか。そこまでは講義しておりませぬ。
またペラペラと口の軽いお方が、知ったかぶりをしてどこかにUPされてはたまりませぬ。

そーいう危険さを孕んでおりますから、奇門遁甲の奥義を公開することを、ちとはばかっておる次第でございます。
先日、鑑定で「明日から三週間以内に恋人があらわれる」と断定し、実際に五日目に恋人が登場したケースがありましたが、むろんのこと、鴛鴦の法をそれとは伝えずに使用させたのでございました。
かなり有効な方法なのであります。