2023
06.16

この世を支配しているのは時なのであります。
生まれるにも時があり
死ぬるに時あり、
愛するにも時があり…
これは、占星術師のルル・ラブアというお方の本に書かれていたものであります。

その占星術師のお女性とは面識がございません。
本の内容も難解でしたが、扉にかかれていたその「時」は、妙に心に残ね文章でございました。

先日、三流の日本映画を見ました。
笠智衆がのだ若く、主人公のお女性をしつこく追い回すチンピラ役でした。
YouTubeの映画なので、つまらないと思ったら、すぐに切ってしまえるのでしたが、その映画の中で、誰かが、
「女の敵はね、男でも貧しい生活でもないの。それは齢よ。女の敵は齢なのよ」
たしかに。

竹内マリアの「駅」という歌のなかに、♫見覚えの或るレインコート♫とあり、♫2年の時が変えたものは♫とつづきます。別れた男を電車の中で2年ぶりに見かけた心情をうたい上げた良い歌でございます。
が、これを2年ぶりではなく50年ぶりに変えたらどーでしょーか。

時はむごいものでございます。
新芽の時は、若さの貴重さをしらず、枯れ皮になってから、はじめて気づくのでございます。
お女性だけではございません。
男もまた老いの音におびえるのでございます。

だから姿かたちよりも心が大事などというつもりはございません。

広末ガンバレ、そのままで老いよ!
と書きたかったのですが、変な方向に逸れてしまいました。