2023
06.20

実家のお庭は、ご覧のとおり雑草がはびこっておりました。
父が死んでから20年間。
夏は草刈り、冬は雪かきを繰り返しているのでありました。
「シーシュポスの神話だ…」
やってもやっても、次から次へと草が生え、冬は雪が降り。

食っても食っても、数時間すれば腹が減るのと同じことであります。

寝ても寝ても1日もたたぬうちに眠くなり。夜になったかと思うと朝が来る。

思えばバカバカしいのであります。

「草刈りやめた!」
と放棄してしまえば楽なのでしょーが、無駄だと承知しながらも、きっと気づけば草むしりに大汗をかいていることになっているのでございましょー。

死んでしまえばそれも終わり…いや、まさか死んでもオギャーと生まれるのではあるまいな。
四柱推命には12運というエンジンがあり、胎から始まり養、長生と育ち帝旺で頂点を極めると病気になって死んでしまい、土に帰ると、ふたたび胎から始まるという輪廻転生のエンジンでございます。

天体の動きを見つめると、ひょっとすると、この輪廻転生という恐ろしいサイクルが現実にならないとも限りませんです。
ただ次に生まれるのは雑草であって、私メという雑草は、私メに引っこ抜かれるかもしれませんです。
でも人間に生まれるよりはマシかも。

また学校に通い、お女性たちに魂をふるわせ、バカな易者などになり下がり、戦火にまかれて死んでしまうより、雑草のまま引っこ抜かれたほうが楽かもしれませんです。

それにしても、明日は草刈りか…。