2016
07.14
07.14
「辞書を引いたんですけど、オノさんが良く使っている『濁情』って言葉が載っていないんですけど」
なんて声がこざいます。
造語でありますから、辞典に載っていないのは当然カモであります。
「純情」に対しての言葉としての関係を「濁情」だと意識しておりますです。
純情は、お金とかの欲に支配されない愛情でございます。
「お前といっしょなら、お金なんていらない。メジャーにならなく立ってかまわない」というヤツであります。
とてもとても、おしょしいのでありますが、10代の頃、私メもこの口から、この言葉を発した過去がございますです。
この世は様々な欲がございます。お金だけではございませぬ。性欲から食欲、名声欲、支配欲……。百八の煩悩があるそーでありますが、欲には際限がございませぬ。
純情は、そのうちの一つの欲に専一なのでありましょう。
つまり嘘の欲であります。
「お金なんていらない」
と、口からこぼれたということは、お金をひどく意識しているというワケでありますから。
濁情は、欲に汚された本当の純情かもしれませんです。
ラブホで肉欲の限りを尽くしたあと「お腹空いたね」とラーメンの大盛りで食欲を満たし「マックよ潰れよ」と指を指して破壊欲を発散させ、「服でも買ってやるよ」と相手の物欲を満たしてやり、こちらは飼育欲で中和させる。濁情こそ愛情に沈んでいるホントの気持ちではあるまいかと思ったりいたします。
愛情がなければ、肉欲を満たしたならば、いちはやく相手から逃れたくなるからであります。
小野先生なら外道大辞典が書けそうです。
●十傳より→褒められておしょしいであります。
先生も女に愛情をもち溺れたことありますか?
●十傳より→占いの洗礼を浴びる前までは、ですね。
「欲」にもいろんな名前がある気がします。
「希望」とか、「祈り」とか、「願い」など。
「欲望」と書くと何故か卑しく淫靡な感じがしますが(ボクだけかな・・)上の言葉も言い方を変えただけで全く同じものだと思います。
人の感情や思いや想いなどはすべて自分基準なんだな、とアタリマエな事をふと、思いました。
十傳先生、毎日暑い日が続きますね。 (;^_^A どうぞご自愛下さい。それでは。
●十傳より→学生時代に、坊主に「欲望を108挙げろ」といいましから、なんだかんだと誤魔化されましたです。
気がつけば勧善懲悪の時代劇がテレビから消え、不倫・略奪愛の素晴らしい歌を高らかに歌う麗しい歌い手も消えました。
大河ドラマは想像力を発揮すれば罵倒され、医療ドラマでは現実と1mmでもズレた演出をすれば袋叩きにあいます。
「マックよ潰れろ!」では間に合わないのかもしれませぬね。
偽善純愛主義者よ、堕ちよ!!
●十傳より→では、水爆を放て!でありましょーか。
一人の人を心から愛しいと思えば、その人の 身も心も欲しい
抱きたい 抱かれたい と思うのは当然ですね
相手の 良いところも 悪いところも全て受け入れて
濁った欲望の中で激しく愛し合うでしょう
それが 月日の経過と共に 情熱も徐々に薄れ
濁情が一枚一枚と剥がれ落ち、そして純愛が顔を出すのではないでしょうか
情熱は薄れても、相手をここから愛し気遣う
これが純愛なのかなと 私は思います
●十傳より→月日が経過したヤツは灰という遺骨の情と、私メは思いますです。そこまでいくには腐情を経ねばなりませぬ。