02.20
画像は外国の街角でありますが、神楽坂にも似たようなスポットがございます。
不思議な広さをもつ階段があり、そこを降りると街灯に彩られた空間に出るのであります。
とくに夜間だと、「ここはどこなのだろうか」と奇妙な錯覚におちいることもたびたびであります。
けっして嫌な気持ちになるのではございません。
心身の疲労が揮発していく和すらぎを覚えるのであります。
振り返ると階段の上の通りを数人の男たちが声高に笑いながら過ぎていきます。姿はみえませぬ。声だけ。
すると、いつだったかの恋のはじまった夜の出来事が思い出されるのであります。自分は、その恋を思い出したくて、この一画を歩いてきたのだと、思ったりもいたしますです。
我々は…そうです。私メと彼女は、ある雑居ビルの上階の客の絶えた居酒屋でワインを傾けて居ました。何を喋ったのかは定かではございません。ボトルを二本空けたことは記憶しております。
時が過ぎ、エレベータに乗り込もうとしたら、別の店で飲んでいた男たちと鉢合わせになりましたです。困りました。彼女のくちびるの縦じわが開いたり閉じたりしていたからでございます。
エレベータの扉が開きました。
男たちも乗り込もうとしましたが、それを手で制し、
「わるいな、次のに乗ってくれ」といい、「我々はこれから…」とニヤリといたしました。
「これからkissをしたいから」と。
エレベータは下降をはじめ、目を閉じた耳に、男たちの笑い声が上から響き、罵倒にかわりましたが、やがて聞こえなくなりました。
明日は神楽坂。十傳スクールです。
スクールが終わった後に、久しぶりに、あの階段のスポットを訪れるのも悪くないな、なんて思うのでございます。
すっかり春になりましたね。夜は冬に戻りますけれど。
時は過ぎゆくのです。想い出だけを置き去りにして。
凄い数の階段です
●十傳より→数だけであります。
先生はどこでも絵になりますね
●十傳より→秋冬限定かも。
石畳みを歩くと落ち着きます。
●十傳より→イタリアの古都をお薦めいたしますです。
イタリア語も面白そうな気がしてきました。
建築や芸術が有名なイメージしかないので、古都がどんな感じなのか想像がつきません。未知の世界ですね。
機会があれば行ってみたいです。
●十傳より→堅苦しくなくていい感じの都であります。
道を歩いている時、車窓を流れる景色、スマホの地図から目を上げた瞬間…ふと既視感にとらわれるのが不思議です。逆に幾度か訪れた場所に馴染めず迷うと、自分がその地に拒否されているよーな、ほのかな淋しさを感じたりもします。約束がなければ、迷うのは楽しいですけども。
●十傳より→前に行った神楽坂の界隈の一画に、まだ行きつけておりませぬ。
神楽坂、この響が心地いい
もっと温かく過ごしやすい陽気になったら一人 足を運んでみようと思っています
初めての地、何の目的もなくただブラリと歩いてみるのもいいかも
いろんな想いに浸りながら ･････ なんて
未だに上野駅内で毎回迷ってしまう方向音痴
戻ろうとして 「あれ、こんな坂あったっけ、ここはドコ ? 」
絶対迷子になるな
●十傳より→混雑していても新宿や渋谷よりも疲れを感じない街が神楽坂であります。
僕は先日、斬首刑にされる夢を見たんですが、これは吉兆ですか?
●十傳より→吉夢であります。
さすがです。やはり大事な時に度胸は必要ですね。
●十傳より→度胸というか、主人公は自分で、あとは背景と思えばイイかもです。
先生。良き恋はできそうですか？
●十傳より→20代は必死の恋、30代は嫉妬との戦い、良き恋は40代からかもしれませんです。
まさか私のですかｗ困るなぁ。恋は心苦しいばかりなので出来れば知らないままでいたいのです。
●十傳より→恋は鉄の扉で防御しても、どこから忍び込んでまいるのであります。
これからっもいろんな女性のストーリーに登場されるのでしょうね 小野先生は
●十傳より→脇役でお願いしたいものであります。