03.01
観光客の絶えた小岩井農場の食堂に、その小男はいたのであります。
まるで都会のレストランのお客様のよーに。
食堂の端に、騙されて連れてこられた中国の団体客が暇そーに雪景色を見ている他は、食堂にいるのは私メと老母のみ。
不味いラム肉を出されて途方に暮れておりました。
が、その小男は背筋を極限まで伸ばすという正しすぎる姿勢を保ち、メニューを眺め、やがてフルコースを頼んだのであります。
「後悔するからやめろ!」と止めたかったのでありましたが、私メの行動は、彼を隠し撮りすることでございました。
どーしたのだろーか。と、私メはもう、彼から目を離すことは出来ないのでありました。
小岩井に仕事で来たのであろうか。ならば最低の接待があってもしかるべきなのに、小男は別に誰かを待つ風情もございません。
職場にいたたまれず、一人ランチをしようとしているのか。しかし、小岩井付近に彼のような男が勤める会社はなく、あったとしてもわざわざ車で来るほどの近さではありませぬ。
TVの撮影でもなさそーでございました。
運ばれたビーフシチューらしき食い物を、正統なマナーで口に運ぶのでございます。英吉利紳士の如しでございます。
もしかするとオバケだったのかもしれませぬ。
最後は紅茶を受け皿を左手に持ち、やや小指を立て気味に優雅にスプーンを回しておるのであります。
テーブルクロスもない、中央に焼き肉用のコンロが置いている食堂で、肩ひじをつきながら肉をほおばるのが自然な食堂なのでございます。
「美味くねんでね、肉固でくで入れ歯がぶっかけるくれだ」
と老母。
最後まで相棒の反町隆史はあらわれず、Mr右京の介クンは、器用にビニールを裂いてお手拭きを取り出し、口元を押さえて、去っていくのでありました。
運の障害者の一人であることは確かでございます。
お世話になっております。
まさか、右京殿も勝手に盗撮された挙句、最強の運命学によるプロファイリングを受け、ネット公開されているとは露とも知らないでしょう。GOODLUCK!でありますし、勝手に鑑定、いいネタですね。ネタは尽きないといいますか。引き続きよろしくお願い申し上げます。
●十傳より→罪悪感を微塵も感じないのはいかなることなのでありましょーか。
オバケを見られましたか。素敵な滞在ですね。
相棒は先のミッチーさんの方がいいですねぇ。とはいえ、最近再放送を見てみたら、案外滑舌が悪いのに吹き出しましたが…
「好きな人」の欠点を見つけるのに意地の悪い気持ち良さを感じるのって、どういう心理なんでしょうか?
●十傳より→好きだからでありましょう。
ワンちゃん達はどうしてますか?
●十傳より→私メを忘れているカモであります。
嗚呼。次にその紳士のようにユニークで素敵な人物を見つけた場合は、ぜひ「写真を1枚」とのお声がけと掲載許可を取られる方がよろしいと思います。双方納得の上で素敵な資料になること間違いなしですよ。
●十傳より→私メは無法者でありますので、嘆かれても無駄であります。
先生の様に、神経が細やかではあるのに ソレを表に出していない男性は
とても魅力的です
でも 「Mr右京の介クン」は 何か 金属の響きがあり
異性とみた時にはキライというわけではないのですが、非常に苦手意識があります
岩手山ですか、美しく 包み込むような温かさがあります
一度でいい、目の前にして眺めてみたいです
●十傳より→山陰の伯耆大山は岩手山ソックリで、不思議な錯覚に陥りました。西に行ったのに郷里に来たよ―な。