2019
04.23

すこし足を伸ばせば、このよーな廃墟が点在している町で、キムラ満夫は風に吹かれているのであります。

お女性のおヌードが似合う廃墟であります。
枯野は川向こうまで続き、いったい誰が、ここにいて、いまはどーしているのやら。

老婆に若かりし頃の美形を探す行為と似ておりますです。

人口が三万人にまで過疎してしまっただけに、気取った料理屋は皆無。
山菜の煮つけと白米の朝食が、バカに美味く感じるのは、それだけ現在の満夫が、しやわせではないことを物語るものでありましょーか。

春とはとても思えませぬ。
晩秋の殺風景が、心を和ませるのであります。

たまにフジテックとか横文字のついた軽が、破れかぶれの暴走で、私メのクルマを追い抜いていくのは、やはり左遷された己が身を捨ててしまいたい現われでありましょー。
「死にてー!」
と、車体を震わせながら、視界からたちまち消えていくのであります。
「月、20万円か、そこいらの給料のために、なんで俺はこーなったのか。あの頃の夢や希望はどーなったのだ!」

今宵は、昨夜見つけた小料理屋?で、彼らの愚痴の餌食になりそうな予感がいたしますです。

10 comments

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  1. 先生にもキムラ満夫さんにも、
    いつでも……
    しあわせでいて欲しいです。

    ●十傳より→たぶん、しゃーわせであります。

  2. 桜が散って春が過ぎたとは思えない荒野。
    嫌いじゃありません。
    昔むかしに抱いていた夢は風に吹き消されて
    いったのですかね。
    手元に残ったのは輝きのない日常のみ。

      ●十傳より→廃墟はじつに心の落ち着くスポットであります。

  3. もりおかでしょう

      ●十傳より→カーン。

  4. もしや僕の奇門遁甲の予定が早まるかも。4/27庚丁、4/28甲癸、4/29癸甲などもいいし。中国人、朝鮮人どもを張り倒す力をつけねば!!

      ●十傳より→ニホンザルも危険でありますぞ。

  5. お世話になっております。
    先日は鑑定いただき有難うございました。

    竜神の法の確認ですが
    ×××××××××
    これでいいのでしょうか?

     ●十傳より→それでOKであります。メモしたでしょーに。

  6. 旅ですか、羨ましいです
    篭の鳥の私にとっては、何処へでも飛んで行ける先生が本当に羨ましい
    当然目的があっての旅なのでしょうが
    とにかく楽しんで下さい

    ●十傳より→気まぐれの旅行であります。

  7. 上の廃墟のような写真は、ミレ-など著名な画家の作品のようで
    なかなか味わいのあるイイお写真ですね

      ●十傳より→イイ場所を見つけたのてありました。

  8. メールで鑑定のことを聞いているものですがお返事がありません。ドーしてですか。

      ●十傳より→旅行中は、すべての連絡を断っているものでして。スミマセンです。

    • こちらこそ事情を知らず失礼をしました。申し訳ありませんでした。
      旅行が終わりましたらよろしくお願いします。

      ●十傳より→こちらこそであります。

  9. ザクザクと枯れ茎を踏みしめる感触が戻ってきます。素足で歩けるような優しさはなく、厚い靴底ですら、突き破らんとするのです。太ももを刺し、脛を叩き、細かな種が他力で運んでもらおうと裾にまとわりつくのを払い……イマドキのコドモたちは知らない郷愁ですね。

      ●十傳より→スマホ世代は、ですね。