2021
11.18

昨日の卦で、午日にウンコが出ると断じましたが、その前日の巳日、つまり、昨日、
「出ました!」
の連絡がございました。
巳日は世爻の子から見れば絶に当たるので、さもありなんでございます。

その糞詰まり姫は、「じつは…」と言葉をつづけたのであります。
「じつは先月、友達に頼まれて『自分は結婚が出来るか?』を占って、同じ地雷復が出たのですが…」
私メの興味をムクムクと激しくそそる話題でございました。

UPしたのが、その卦。
月建、日晨は違いますが、地雷復。六合卦であります。
六合卦は、原則として和合には大吉。結婚を占うなら問題なし。これが定番の判断でございます。

世爻の子妻財は、応爻の丑の兄弟が暗動し合を結びます。応爻の丑は明動したいのですが、明動すれば卦は六冲卦となり、それを防ぐために断易の神様は暗動とした。
「来年の午月か未月に結婚出来る」
だいたい、このような解釈となるのでありますが、それは間違いであります。
間違いでなかったとしても、旺相の丑と休囚無気の子が合して、上手くいく道理がございません。

正しくは以下であります。
結婚の用神は父母。この卦では父母は二爻に伏しております。
婚姻を占い父母が伏すのはヤバイのであります。原書に曰く、「父母なきは聘礼なき婚とする」とあり、野合の婚、つまり同棲などを意味します。父母を婚姻届けともとりますと、婚姻届けのない関係なのでございます。

そして、世爻の子妻財には、P、つまり桃花殺が付して、二爻の休囚し空亡の寅官鬼を生じる情をみせているのであります。
世爻に朱雀が付くのは美人、水の妻財ですから色っぽいお方でありましょー。
世爻には卦身も付され、これは「結婚もそうだけど、本当に占いたいのは寅の官鬼が示している男との関係」を秘めていると解釈できます。

では、この寅の官鬼を見つめます。
寅の官鬼は、五爻の玄武を持つ亥妻財と合。
さらに日晨の未兄弟の墓に入っています。
兄弟は何を意味する。
兄弟は、兄弟や友達、あるいは破財星であります。

ここで頭を切り替えますと、兄弟は世爻と同じ者。そーです、そーなのです。自分と同じお女性と取れるのであります。
すると、丑も辰も未も戌もお女性。
お女性にモテモテの、いい加減な男が浮き彫りになるではございませぬか。
地雷復卦は、二爻から上爻までが陰卦。初爻だけが陽爻。ココからも女に囲まれた男の卦と見ることが出来ますです。

上爻の旺相の酉の子孫は何か。世爻が色狂いの桃花殺を付すところから推測すると、快楽の星と見て間違いはございませんです。
丑辰未戌の四土全具は、悦楽のサタンに魅入られた世爻なのかも。

この悦楽の天獄から逃れるすべは、世爻にかかっております。動けば、卦は六冲卦。合処冲。
関係がバラバラに崩壊することで、結婚という次の局面が誕生することになるのであります。

調子にのって語りましたら、糞詰まりの姫は、「たしかに友達の悩みは、そのとおりです…」声がやや凍っておりました。
もしや、友達というのは…。

いずれにせよ、このよーに、同じ卦でも、何を占うかによって、解釈は変幻するのでございます。

昨日と本日の卦は、同意を得てUPしていることを述べ置きます。

  1. 人間関係で六合イコール吉みたいなイメージがありました。
    高等科まで行けば分かるようになるのでしょうか?

    ●十傳より→六合卦でも、旺相の場合や休囚の場合とでは解釈は様々であります。初等科でけっこう取り扱うはずであります。あとは経験ですね。

  2. 断易の実践卦有り難うございます!興味深く読ませて頂きました。
    この寅官鬼の本命の女性は合している五爻の亥妻財と考えるのでしょうか?
    それとも墓に当たる未の女性とみるのでしょうか?

      ●十傳より→このよーに財が多元していれば、本命は存在が薄いでのあります。