2011
04.28

こんな質問が寄せられました。
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小野先生、いつもお世話になっております。

質問させていただきます。
四柱推命、紫薇斗数などの「時間」ですが、
「時差?を計算しなさい」と書いてあるのですが、
何処に対しての時差なのでしょうか?
先生の書籍には、いっさい書かれていないので、
関係ないと思いますが・・・、一般論としまして。
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日本の時間は明石時間を、「日本標準時間」としています。
そのために、東京などでは13分だったかの時差が生ずるのであります。

占いでも、一般的には、この時差を考慮いたしますです。

自分のいる場所を占いでは重視するわけで、自分のいる場所で太陽がもっとも真上に上がった時を正午とするからであります。
たとえば2011年2月3日23時以前と以降では、占いの命式がガラリと変わります。
以前では、2010年1月という期間の干支を用い、日付も3日です。
が、23時以降になりますと、2011年2月の干支を用い、日付も4日にいたしますです。
時差を考慮するしないで、ぜんぜん異なる命式になるというわけであります。
がーー。
神経質なまでに時差を考慮するのは西洋占星術のように正確な天文暦にしたがう占いなら分かりますが、アバウトなてころのおおきい東洋占術では、時差まで考慮することがはたして妥当かどうかは、ちと疑問であります。
四柱推命の干支とか、紫薇斗数のそれぞれの星は、西洋のような精密さと比較すると、かなり幅があるからであります。
占術が発生した同時に、はたして正確な時計があったかどうか。
占術で時間を大切にするのはどこの流派も同じですが、それは顧客に裕福な人たちが多く、彼らが社会的な成功者というステータスとしての時計を持っていたことと、どうもつながっていそうなのであります。
私の場合は、西洋占いでは時差をキチンと顧慮いたしますが、東洋占いでは、時差を考慮したものとしないものの二つの命式を考えつつ、当たっている方を採用するようにしておりますです。
このほうが東洋占術の時間の観念に合致しているようなのです。
なぜなら、前述の2011年2月3日についても正確な時間では2月4日の13自33分から新しい月がスタートするからであります。23時で年や月を分けるという東洋占術とは矛盾があり、それだけ東洋占術は時差よりもべつの観念を重視すべき占いのような気がいたすのであります。
簡単でありますが、よろしいでありましょうか。

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