2023
09.29

中秋の名月。
忘れられないのは2000年9月12日の東海道新幹線の車内から眺めた満月です。

その2日前、私メは仕事で京都入りいたしました。
大変な豪雨でして、私メの乗った次の新幹線はのきなみストップ。

仕事というのは、カラスのはく製を肩に載せ、マント姿での神社での撮影でした。
安倍晴明神社で撮影した直後から雨が激しくなりました。
しかし、嵐山の晴明の墓地で強硬に撮影をさせられ、ずぶ濡れでした。

そこで法成寺で、「エイヤー!」と雨を去らせようとしましたが効果なし。
法成寺の「法」は、水が去ると読んだからでした。

翌日も雨。
その日は大阪に向かい、清明の母親の狐を祀っている場所などをめぐりました。
雨が止んだのは、大阪の阿倍晴明神社に着いたあたりでした。

社務所のオバちゃんが、
「これ買うてくれへんか」
と小冊子を差し出したのでした。

出版社のお方は「いらん、いらん」と相手にしませんでしたが、それでは悪いと思い、私メは一冊。

それを帰りの新幹線で開きました。
古事記の新解釈でした。

その奥付に、「中秋の名月を眺めながら」と記されており、それは1年前の日付なのでした。
新幹線の車窓からは、1年後の満月が。

事務所に帰ってから、著者にメールを送りました。

縁というものはどこから付くのか、その著者から返事があり、そこから携帯電話の仕事が発生したのでありました。
占いサイトが雨後の竹の子状態でして、私メも、その流れに乗ったのでございます。

中秋の名月と聞くと、あの新幹線から仰いだ、青い月を思い出すのでございます。

  1. 小野先生は2000年9月10日に東京から京都入りされたということですか?

    ●十傳より→11日だったかも…。

  2. 10日みたいです…小野先生凄いです…。

    ●十傳より→危機一髪でございました。