2023
10.17
10.17
無人の実家の門の扉の鍵を開けました。
シーンとして、聞こえるのは落ち葉が秋風にもてあそばれる乾いた音のみ。
しばし昼寝をしていましたら、インターホン。
どこかのジジイが門前でニヤニヤしていました。
「誰だ!」
不機嫌に応答しましたら、「テルイだす」
思い出すまでしばしかかりました。
小学校の三つ後輩の、同じ子供会だったヤツでした。
門に出ましたら、
「いーい、いがら、いがら」
と門の外での対応で十分と門扉を開けなくてイイと手で制しながら、「これ」と画像のキノコを手渡してくれるのでした。
「いるがと思って。電気が点いていたがら」
テルイ君はイヤに老けて、もう80代ではないかというほどヨボヨボ。
今朝、山に入ってキノコ採りをしてきたとか。
新聞紙を広げ、キノコを乾燥させるのでした。
採ったばかりのキノコには、白い小さな虫がついているのであります。シダなどの葉もくっついているのであります。
テルイ君は上級生によくイジメられ、私メがかばったので、むかしから変に馴れ馴れしいのであります。
上級生に鉈を振りかざして追いかけていったことを忘れず、以後、マスコット的に可愛がっていましたけれど、その馴れ馴れしさは、いまでも変わっていないよーであります。
それにしても、皺ばかりの汚い老人になったものであります。
私メのロン毛を、羨ましそーに見ておりました。いや、呆れたよーにかもしれません。
小野先生は、ふさふさ艶々のロン毛でいらっしゃいますが、
もしや髪の毛は染めておられますか?
我が家の地毛論争に、ぜひとも終止符を。
●十傳より→メリットのシャンプーとリンスの他は何もしておりませんです。
な、鉈?
ちょっと絵面を思い浮かべて笑ってしまいました。
●十傳より→納屋に鉈がありましてので。
ありがたいですよね
先生がハツタケが好きな事をわかった持ってきてくれるのですから
貰う方は「ありがとね」と感謝の言葉を口にするかもしれませんが
採って来る方は大変
私も友人に毎年、天然のキノコ(キノコの王様一本シメジ)を頼んでいますが
今年は山が乾いてまだ採れないとの事
その友人が私に コレ・・・と数個の柿を渡しながら
「柿を作っている友達がよ、クズ柿をイッパイ持って来たんだよ」
「新種でイイ柿らしいけど … な」
「キャツの狙いはわかってんだよ、俺が採って来るキノコ目当てなんだよ」
「クズ柿土産に様子見に来たんだけど、こまっちゃうよな」
この様に友人宅には天然のキノコ目当てに
ブドウや柿や梨を手にした知人が訪れ、半分困っているようです
ただ、その頂き物のおこぼれが私に回って来るので少しラッキ-かも
●十傳より→あみ茸もイイものであります。