2023
11.07
11.07
「気力が起きず、何もしたくない」
というお女性。
仕事にもヤル気にならないし、おまけに飲み屋のマスターに散々なことを言われた、というのであります。
「祟られてますか？」
このお女性は、断易の心得がございますから、神蓍を渡し、ご自分で振らせました。
「世爻に官鬼の螣蛇がついていたら、どーしましょう…」
で、出た卦が、
なんと、世爻に官鬼の螣蛇。
螣蛇は驚異現象、祟りなど。
官鬼は疎滞憂慮の神であります。
まぁ、この官鬼を弱体化させる方法はいくつかあります。
問題は、不変卦。
これをどー解くかということであります。
また、無理に自分が行動して下手に出ると、卦は水山蹇という易経でいう最悪の卦に変わってしまいます。
五爻は大塗。家の外。男なら飲み屋とかです。
このお女性は、前夜、飲み屋のマスターとトラぶったということですから、ここらへんに鍵があると見ました。
不変卦の場合は、易経も参考にすることという秘伝(？)がごさいます。
そのため十傳スクールでは、断易高等科で、この易経も解説しております。
で、易経の水地比を紐解きました。
すると、三爻にこう記されています。
「身分はあっても何の気量もなく、利を目的とした態度で、五爻の君に親しもうとするから、ロクでなしが！と罵られて大恥をかくことになる」
まさに前夜の出来事のそのままでございます。
もっとも五爻は空亡なので正しい君とは申せません。
そして、暗動しており、暗動を「動いた」と仮定すれば卦は六冲卦。
祟りとは、すこし異なりますが、的中に驚くばかりでございました。
このお女性、祟りから逃れた安心から、お風邪を召したとか。
不変卦って世爻の爻辞を読むんですね‥‥！！
主爻の爻辞だけ読めばいいと信じ込んでいました。
実は先生と同じ戌月の卯日に引っ越しの是非を占って、
地水師の不変卦が出て頭を抱えていたところでした。
世爻は強いけど応爻の父母が仇神になって暗動して兄弟を生じてたり、
読みにくいけど良い物件はもう流れちゃってるかな？ぐらいに考えてました。
でも上爻（応爻の父母）が世爻の「死」なのが妙にひっかかっていました。
それでも主爻の『 在師中吉 无咎 王三錫命 』を見て無理に納得してました。
しかし毎日楽しみにしてる先生のブログを読むと‥‥！！
青ざめて世爻の爻辞を見ると『 師或輿尸 凶 』と書いてありました。
『司令官が戦死し、その屍を車に載せて帰る。凶。』という意味だそうです。
ショックで一日寝込んでしまいましたが、憑き物が落ちたみたいに未練がなくなりました。
冷静に考えれば、引っ越し占で吉なら帰魂卦の不変なんておかしいですもんね。
小野先生と断易の神様には感謝しかないです。ご解説ありがとうございました。
●十傳より→引っ越しを占って不変卦は、容易に引っ越しは出来ないだろうという前提をしてから、それぞれを見ていくことが基本であります。
私もそろそろ先生に断易の結果報告ができそうです。
楽しみにしててください！
●十傳より→楽しみであります。