2024
02.01

探していた掛け軸が、納屋の長持の中から出てまいりました。
それが画像のヤツであります。

神様みたいな老人が印を結んでいる墨絵でございます。
祖母が、
「なんでも叶えてくださる掛け軸なんでっぞぉ」
と幼い私メに敬虔なおももちで語ってくれたのでした。

が、私メの目には、法衣のなかで印を結んでいるよーには見えないのであります。
法衣に包まれている勃起した性器としか。

とすれば老人の目の前にいるのは裸体のお女性かもしれません。
あるいは絡み合っている野合の男女か。

しかし、老人の双眸は穏やかでございます。
勃起したことにより、迷いから解脱できたのかもしれません。

むかし、お女性とラブホで二人きりになっとき、「とっても幸せそーな顔してる!」とケタケタと笑われたことが、たびたびでございました。
これから至福のひとときを迎えるのですから、しやわせ顔になるのは当然。

とすれば、掛け軸の老人もまた、回春のよろこびに、老いの不安を忘れることが出来たのでしょー。
「齢七十五」と記されております。

その年齢に近くなっている私メは、とてもとても「空」や「無」の境地になれそうもございませんし、そういう境地に達している老人は、そーいう演技をしていると見て間違いないと確信いたします。

ただひとつ、お女性の裸体を前にした時だけは。無になれるということも。

  1. あー、これは 見事な!!

    ●十傳より→です!

  2. 探し物が見つからないのでこの不思議な絵の掛け軸を見つめて見ます。出てくるかも

    ●十傳より→そーですね。意識を変えると出てくるものでありますし。

  3. 佐原に同じものがありました
    小野川の近くに

      ●十傳より→でしたか。