2024
09.30

断易初等科が、10月からスタートするにあたり、講義内容の再チェックをしているのであります。

初等科ですから、占いのビギナーさんに対しても、基礎的な事項を頭に入れていただくために最初の講義はしても大事なのであります。
しかし、これがけっこう難しいのです。

というのも、基礎的な事項、つまり12支の合、冲、三合などの、ほんとの初歩的事項は、私メの頭の中にシミついておるだけに、そこを分かりやすく解説するとなると、たじろいだりいたします。

12支の冲は、対冲の支ですから、たとえば子ー午の冲、丑ー未の冲と、これは季節などの反対にある支であり、方位でも同様でありますから解説するのは難しくありません。
また三合も、寅ー午ー戌の三合は、12運という輪廻転生からの理論であります。
胎→養→長生→沐浴→冠帯→建禄→帝旺→衰→病→死→墓→絶と人間が妊娠して誕生し成長し、そして帝旺という頂点を極め、衰退し死んで絶滅する。しかしふたたび妊娠する、この輪廻転生を12に分割した中の、長生と帝王と墓をピックアップしたものが三合なのでありまして、これも理論的に解説できるのであります。

が、「合は?」ときたところで、ギクリと止まってしまうのであります。
画像が合の配合であります。
午ー未、巳ー申、辰ー酉、卯―戌、寅-亥、丑ー子。この六種であります。

「余計なことを考えずに覚えろ」
としてしまえば簡単でありますし、私メもそう言われたよーな記憶がございます。

けれど、冲や三合は説明できても、合になったところで誤魔化して良いモノか…。

この理論については、五行大義にすこし触れてはおります。
また地球の緯度で説明できないこともございません。地球で同じ緯度では似たような産物が穫れるとかです。
でも地球が球体だとうすうす感じ取っていたとしても、それを占いの基礎として使うほどの重要性があるだろうか。

私なりには、ひとつの答えは見出し、それ以外の答えはないと確信し、講義の準備を前進させることが出来ましたです。
まぁ、講義で触れたとしても、実際の鑑定には無関係な「覚える必要はない」ことかもしれませんけどね。

十傳スクールも12年目にはいります。
講義も、少しずつ進化しているのでございます。

  1. 巳ー申の合は、刑も兼ねるので他より劣ると説明している占い師がいました。
    ビギナーの勘では合は合だと思うのですが、先生はどのようにお考えでしょうか?

    ●十傳より→巳ー申の関係は12支のなかで面白いところであります。巳からみて申は長生であり、また剋でもあり合でもある。寅ー巳ー申の刑にもなる。これらは吉凶すべて取り込んで判断するのであります。たとえば仲の良い友達であっても、危険なところもあるし、希望を抱かせてくれるという関係も世間にはございます。それらのどれが強く出るかは力量によるのであります。その師は勉強不足であります。たんだんと腹が立ってきましたです。

  2. お忙しいところ、ご回答ありがとうございました。
    全てを取り込んで判断し、剋・合・刑のどれが出るかは用神の力量によって変わるのですね!
    目から鱗が落ちました。巳ー申は特異な人間関係に例えると面白そうですね。

    巳日に占えば申爻は長生で有望株、火の剋に耐える力量はあるか、六合という特別なパートナーでもある等々、ビギナーの想像は膨らみます(笑)
    思い切って先生にお尋ねして、心が晴れました。ありがとうございます!

    ●十傳より→まぁ、こうやって十二支に命を吹き込んでいくのでありますよ。