08.11
今夏は、ホタテをいただく機会が多いのであります。
またまた北海道からホタテが…！
焼いて、刺身にして…、おっとと、醤油を入れすぎました。
背中にホクロができやしないかヤバイですね。
淫蕩な血がざわめきますから。
北海道のお女性を、私メは10代の頃から畏れているところがあるのであります。
情熱的なところが、コワイのでありました。
その昔、修学旅行専門の旅館で住み込みで働いていたことがございまして、日本のお女性の北から南まで、その習性をなんとなく感知する習得になったのでありますが、あるとき釧路からの修学旅行生のなかに、その女の子はおりました。
彼女のグループをつれて観光地をあんないしたものでございます。
以後、四年間ほど断続的に手紙のやりとりなどをいたし、早春に釧路を訪ねてから、恋愛風になったのでございます。
すでに私メは東京に住んでいたのでありますが、仕事から戻ると、彼女がアパートのドアの前で旅行鞄に座っておりました。
あれには驚いたものであります。
「きちゃった…」
なんて舌をちろっとのぞかせましたが、こちらは嬉しいより、いささか迷惑。
ドラマにすれば感動的なのでありましょうが、情熱が重いのでありました。
あれから何年が経つのか、数えると気が遠くなるほどでございます。
関係が破綻して、翌年の夏に手紙が届きました。
彼女は小学校の新米教師とか。
「それでね、しゅうまい先生って呼ばれてるんですよ」
と書かれていました。
「カブトムシを幼虫からたいせつに飼っていたんですね、教室で。それが今朝、孵化しました。でも、ちょっと触ったら角が折れてしまったのです。すごく楽しみにしていたのに、気持ち悪くって。残念でした」
この一文が忘れられません。
私メとの関係を、カブトムシにたとえていたのでありましょう。
その意味を考えようといたしました。
分かるのです。が、分かりたくないのでありました。
釧路に戻るという日に、私メは羽田空港にいたのでありますよ。
しかし、会うことはできませんでした。
だから、さいごに記憶にあるのは、肩を落として新大久保の改札口をぬけて、ホームへの階段をのぼっていく姿なのであります。
北海道へは、なんども行くのでありますが、そのたびに、私メは、うしろめたい気持をはらすことができないのであります。そして、それでイイのだとおもうのであります。
トラウマというのかＴＰＳＤというのか、そういうものも大切なのかもしれませぬ。
高校野球甲子園大会…というフレーズを耳にすると、
そろそろ夏も終わりなのね…。
その年の出来事を振り返って、心臓がキューンとなってしまいます。
「きちゃった…」
この短い台詞ですが…男子の恋心を引かせる作用があるように思えます。
コレを嬉しい！と純粋に受け止める男子って存在するのでしょうか?
●十傳より→昔堅気の、ほとんどの男は純粋に受け止めるでありましょう。私メのように、親しくなっても、つねに一定の距離をキープしようとする男以外は。
もどかしいというか、なんといううか、
ただ、単に過ぎ去っていく列車をみているといううか、
なんといううか。
●十傳より→終わってから恋情に気づく相性というヤツは、けっこう尾をひくものでありますです。
先生おはようございます。
昨日やっとパセリが手に入り食べてました、北海道の香りを読んで涙が
止まらなくなりました…
先生のサイトではじめて号泣しました…
これからパセリ見たら涙が出てしまいそうです…
●十傳より→ホタテの画像でしたが、パセリが余韻していますですか。
「きちゃった…」って、
待ちわびてた相手ならドラマですが、
実際は……。
私は基本、用事のない休日は、ノーメイクで前髪は上で留めて、大好きな私のお家でゴロゴロして引きこもっているので、
そんな時に好きな人がアポなしで来ちゃったら、「い、一時間待って！！」って感じです。
顔造って、髪セットして、着替えて、ネイルして…
うん、やっぱり一時間はかかります。
何年か前に、「今、近くのコンビニにいるんだけど会えるかな？」って来た男がいました。
その気持ちは嬉しいけれど、私にも都合があるし、困りました。
断るのも申し訳なくて言いにくいんですよ…。
その後、何かで言い合いになったとき、「だから会いに行ったじゃないか！」と言われ、
「それ、全然望んでない！」と返して終わりました。
これは、私に対する愛情ではなくて、自分の欲望だと思うんですよね。（濁情？）
先生の「きちゃった」とは、年齢も環境も時代も違うから、
その美しい思い出とは全く違う話です。
「きちゃった」で、ふと思い出しただけ。
●十傳より→来て欲しい人は来ない、どーでもイイ人が来るってのが、世の常かもしれませんです。占いでは、「男の心をつかむためには、男の部屋に乗り込んで裸になればイイ」といわれており、師匠からもそう教えられましたが、「それは違いますよ」と反論して大目玉をくらったことがありますです。が、「それでも地球はまわっている」というわけでありますです。
先生こんばんは。
昨日は昼から涙腺がゆるくなっておりました。
男性から大失恋話を聞き映画で恋人が亡くなる話……
とどめで先生のサイトでした……
ホタテは走って逃げる話でしたのに…
●十傳より→ルイルイ。たがわ陽介でありました。
きちゃった・・・って？ちょうちんが来てもねー？！
ちょうちんが裸で乗り込んでくる事ほど怖いものはナイです！
「マグマ大使ーっ」ですよね？！
●十傳より→去られてから、「しまった堪能すればよかったか」と後悔いたしますけどね。
あ、ほかの人の場合ですよ。先生にちょうちんがくるはずがありません！
でも先日飲みの席で、電車の中の気持ち悪い中年カップルのラブシーンに遭遇した話をしたところ、知人男性の一人が「よーく見たことあるのか？ちょうちんアンコウほど可愛いものはナイぞ」と。そのあと「オマエこそ何だ？」って言われてしまいました。
●十傳より→猿穂希や見猿あやとかがもてはやされるご時世であります。たで食うものも好き好き。オリンピック後遺症はしばらくつづきそうでありますです。
先生いつも楽しく読んでます。
ちょうちん同士なら問題ないですね。
うちの兄貴なんか目つぶれば一緒だって言ってますよ。
●十傳より→目を開いた時が恐怖ザンス。目をあけたら耳まで口が裂けたイヌだったらどーしますでありますか。やはりお顔も大事であります。
先生は面食いなんですね
あたし先生の繊細な文章だいすき！
きっと書いてる先生は繊細で一番傷つきやすくてホント優しさいっぱいの人なんですよね！
●十傳より→顔などどーでもイイといったら、今までの、そして、これからのお女性に申し訳が立ちませぬ。