03.20
男根のような桜の蕾が、幹から勃起していたのでありました。
卑猥さは画像にあるのではなく、画像を見る心の中に存在するのでありましょう。
公園でコンビニの袋に桜の花の花びらをたくさんいれて、女の子の頭上からシャワーのように振りまいている若い男を見かけました。
それは10代の私メだったかもしれませぬ
女の子は期待ほどには喜ばず、無邪気に舞いあがっている私メを諦めたように微笑するのでありました。
半年後には、別の男の子供を孕み、高校を二年で中退する運命であることなど知るすべもありませんでした。
「その男はいったい誰なんだ?」
と行きつけの喫茶店のマスターにといましたが、
「それは言えね」
彼女は私メに、こう言いました。
「最低な男だね」
と、その後、幾人のお女性に、何度も言われ続けてきたお褒めの言葉が、初めて言われた別れの言葉でありました。
これ以上は出来ないほどのやさしい態度を、彼女に取っていたのに、、どういうわけで「最低な男」となるのかを知るのは、10年以上の歳月が必要でありましたけれど、彼女を孕ませ、そして籍を入れた男に対しての敗北感は、すでに自覚しておったのでありました。
それからの彼女の行方は分かりませぬ。
あれほど恋い焦がれ、想わぬ日はなかったのに、いつの間にか日々の濁情に忘れてしまっているのでございました。
それでも、野に花が咲き始めると、遠い痛みがよみがえりますです。
「雪の女王」によって瞳に氷の欠片をいれられた少年カイのように、大切な何かが思い出されたような気持ちになるのでございます。
ああ、アリが花々の匂いに酔ったように這いだしておりますです。
冬のぶり返しがきたらどーするのでありましょうか。
あまりにも華やかな10代を送ってしまうと、その後の10数年は、過去の光に滅ぼされるものであります。
彼女の、そしてその子供の、そのあとの運命を妄想するばかりでありますです。
誕生日を記録しておりましたから、調べると、やはり「桃花殺」がいくつもいくつも付され、官殺混雑という、ロクでもない男に弄ばれるという命式でありました。
「最低の男」と口にしたのは、あるいは彼女も初めてで、それをカワきりに、いままで何回もいろんな男に浴びせたかも分かりませんです。
では、最高の男がこの世に存在するのでありましょうか。
存在したとして、最高の男のどこが楽しいのでありましょうか。
いやいや自分を正当化しようとしているのではありませぬ。
ただ、こんなにも早く春が来て、次の季節をどのように期待して待てばいいのかと…そこが案じられただけでありますです。
うららかな春の陽光に復讐するかのように、午後からは修羅のような風か渦巻いているのでありますです。
「ある日、ある人と愛して、ある日ある人と別れて、大人になる」という歌詞の昔のTVドラマの主題歌が風の向こうから幻聴されたのでありました。
考えてみても、私には「最低の男」と思える人がいません。
私が好きになった男は、みんな、私にとっては最高の男だったと思っています。
もちろん、
すごーく上手でステキでイケメンな、最高の中での最高の人もいるわけですので、
「男なら誰でもいいのですね」とか言わないでくださいね、せんせ。
私にとっては最高でも、誰かにとっては最低だったり、
誰かにとって最低でも、私にとっては最高だったりするかもしれません。
でも私だったら、
「あー、あの女ね。可もなく不可もなく、まぁ普通だったかな?」なんて言われるよりは、
「最低の女だった!」と言われたほうが、まだマシかも。
だって、「最低の女」だなんて、なんか悪そうでカッコイイ感じです。
私のイメージとはかけ離れているからちょっと憧れます。
お褒めの言葉ですよね。
●十傳より→なぜ「最低の男」が栄誉なのかは、いつか説明いたしましょう。
はい!楽しみにしてます。
でもなぁー…先生が「いつか」って言うと、またフォゲットされそう(笑)
私も忘れっぽいから、忘れないうちに早く教えてもらえたら嬉しいなー。
●十傳より→言うのももったいないで寿司ね。
おのせんせい、えろいひょうげんがうまい
●十傳より→エロかったでありましょうか…。
ろくでもない男に弄ばれる事がサイコーな女もいるんです。
●十傳より→四柱推命においては、サイコーという感情とは関係なく、それを「凶」と判断いたしますです。感情ではないモノサシで測るわけでありますゆえ。
凶というのはわかりました。しかし、ろくでもない男を好きな女が例え、ろくでもいい男と一緒になってもそれは幸せ、吉にはならないでしょう。
●十傳より→根本を見つめますと、そういうお女性は頼るべき男を求めるがゆえに、ロクでもない男を多く集めるのであります。そのお女性が金持ちであればロクでもない男はなく、父親の経済的庇護にまもられるのであります。が、そうではない家庭環境であれば頼るべき男を何人も求めるのでございますです。一緒になったロクでもイイ男の経済的な成否で、そのお女性の運命が決するのでございますです。
わたし(黒い報告書)の辞書によると、ろくでもいい男はこのテの女とつきあうことによって短命(殺されたり)となる運命の兆しがあり、ろくでもない男は、ろくでもいい男にとって吉となる存在だと思われますが。
●十傳より→辞書のとおりに解釈してくださいまし。
人間ははやはり、感情の動物であるために感情の幸、不幸が人生の吉、凶に結びつくのでしょうね。
●十傳より→感情的に「快」かどうかが基本となって、世の中の善悪は決められているのかもです。が、ダメ男と貧乏暮しをしていても、その男が好きだから幸せであっても、占いでは凶とするわけであります。心は占いでは測れませぬゆえ。
惰性でロクでもイイ男と一緒になりベッドを共にしても心ここにあらず。凶男を思う訳です。
●十傳より→ロクでもない男ほど魅力的な男はおりませんですからね。麻薬のようなものでありましょう。
断易の勉強のし過ぎのせいか、過去のお相手を回想してみて、悪い思い出が多ければ『回頭の剋』、良い思い出が多ければ『回頭の生』かな?…などと、ふと思ってしまいました(^^)
●十傳より→断易中毒ですね。良いことであります。世爻が回頭の剋なら自滅。回頭の生ならば成果あり。空亡なら始めから気持ちなし。空亡でも力があれば惚れすぎて頭が朦朧とも解釈可能であります。
はるは、はじまりのきせつです
●十傳より→終わりが始まるわけですね。
その女性が先生に与えた傷は、
よぼど深かったのですね。
あの18歳の頃の先生の写真を見れば
どれ程モテタか想像はつきます。
当時、小学生だった私でも一目ぼれしたかもしれません。
先生がその女性との過去の恋愛で未だに傷が疼くのは
それまで女性をフルような事があっても
フラれるような経験はほとんどなかったからなのでしょうか。
「最低の男」と言った その女性の真意は解りませんが、
若いだけに相手の気持ちを理解する事が出来ず
どうすべきか迷いがあったのではないかと思います。
桜の花ビラを見る度に、先生は今でもその女性を想い
心切なくなるのですね。
本当に純粋な方です。
●十傳より→オショシくなりましたです。が、「最低な男」と言えるくらいに、心を許してくれていたことは事実であったかもしれませんてす。
最低な男だね。
●十傳より→おありがとーございますです。
僕にとっては、10代も20代もろくでもない日々でした。そしてこれから、どうしようか考えすいます。
●十傳より→易者にでもぺがな、ってことでやんすか?
これはすごい所からの蕾ですね♪強い生命力を感じます!蕾も先生に知って頂いて
嬉しかったことでしょうね。サクラと一緒に遠いキオクがよみがえりますが… 先生とお別れしてからきっと何かに気付いたのでしょう…
「最低の男」お女性から激しい愛情が感じられますね。
私はまだ出会っていないのかもしれませんです。
●十傳より→「蜘蛛の巣のような優しさは欲しくないの」なんてことも言われましたっけ。
深く愛していないと「最低の男」なんて言えませんから。
●十傳より→その経験は、断易や四柱推命に艶と奥行きを与えるでありましょう。
サイテー男と、ろくでなしの違いはありますか?
●十傳より→宿六のことでありましょうか。禄のない男。つまり甲斐性のない貧乏男のことかと思うのでありますです。サイテー男なかにロクデナシは含まれるのかと。どちにも「好きよ」という意味では同じでございましょう。
その女性、小野さんがあんまり優しいから刺激が欲しがったんですよ、きっと。暴言を吐いてみると、彼はどうなるかな?ってね。私も時々、生理前になると、礼拝堂で牧師に最低な男!と言いたくなりますから。
●十傳より→口先だけの優しさだったからでありましょう。私メの描く未来に、彼女といる姿のないことに、彼女は気づいたからだと思うのでありますです。
しょくぶつは、せっくすをどうおこなうのでしょう
●十傳より→そんなことはしないのです。植物は聖物なのでありますから。するのは人間だけ。性物だから。