2014
11.14
11.14
しがみつきたいほど陰鬱な11月が郷里のモリオカを包んでいるのでございます。
氷雨に濡れた落ち葉のいちまいいちまいが、ひかりを失って枝から離れております。
本を読むより、音楽を聴くより、絵画を観るよりも、魂をゆさぶられるものですから、しがみつく何かを求めてしまうのです。
老いや死はみぢかなところにあるのであります。
バーボンを喉であじわいつつ、古い映画の話をするような相手がいれば、それで満たされるのでしょう。
そして傘もささずに濡れながら家路につけば最高でございましょう。
けれども、なにもせず木々から葉っぱが散る風情を眺めてしまうのも、モリオカの秋の特徴かもしれません。
占いでは、季節を重視し、たとえば春生まれは、木々がすくすくと育つために、命式に適度な水と太陽があれば高命と判断しますです。
秋月生まれの木ならば、魂は根に帰るのでありますから、地面の温かさが必要となります。たとえ春のような生木ではなく、死木であっても、有用な死木となれば良いのでございます。
自分は…と私メは落葉を眺めつつ考えるのでございました。
いかなる老木となればイイのであろうかと。
季節によって運命を考えるのも、また運命学を深める一つとなるようでございます。
昔、肩で風を切り威勢の良かったあの男性が 今ではすっかり歳をとり
腰を曲げ 足をヒキズっている。
知らない人から見れば ただの老人としてしか目に映らないが
以前はどれだけ魅力的で、男女問わず どんなにか人気があった事か。
あれ程美しかった女性が 今では昔の面影もない程変わり果て、まるで別人のように・・・
私も 一日いちにち 老いて行くのですが
自分のよく知っている人が 病気や老いによって変わって行く姿を見る度
胸に何かが刺さるような強い悲しみをおぼえます。
知らなくてもいいような事を 知ってしまう先生の知識とお仕事
生身の人間である以上、先生も闇の中で手を伸ばし
何かに縋り付きたくなる事があるのでしょうね。
それが愛する女性か、まだ見ぬものか、それとも自身でも分らないものなのか
先生を愛し、先生の苦しみや悲しみを自分のものとしてくれる女性が
先生の傍にいる事を願っております。(嫉妬しちゃうけど)
●十傳より→だれしもが通る道なのでございますね。
寒いですねぇ。落ち葉のかたずけも、かなり億劫になりました。この寒さをイイ具合と思える先生
がうらやましいです。自分もそう思えれば外仕事も苦にならなくなるのかな?
いや、めんどくさいもんはめんどくさいや(笑)
●十傳より→面倒くさいというよりも、すぐに落ち葉が散らばるので無駄っぽい作業でございますね。
なんて美しいんでしょう…
一目でココロ奪われましたでございます。
●十傳より→発色がいまいち不足しておりまして、実際はもっと信じられないような紅色なのであります。