2014
12.30

べつに用事があるわけでもないのです。
鳥から見たらバカげてみえるでしょう。犬からみたって無駄な行動にしかみえないでしょう。

でも年末の町を眺めたくなったのであります。

腰越の狭い道幅を江ノ電が我が物顔に走るので、車は軒先スレスレのところで待機することになります。
運転者は機嫌が悪い日には警笛を連発させてクルマを追い出すのですが、地元の人は慣れっこになっていても、そうでない人は、これは焦りますでしょう。

腰越の道は小動で海にでます。
一望の湘南の海というわけであります。

少年とカアちゃんは何処までサイクリングをするのでありのしょうか。
少年はやがて心の醜い大人になり、カアちゃんはお婆ちゃんになっていくのであります。
今日という日を記憶するのでしょうか。

「R134を自転車で走ったよね」と糸口をみつけても、「おらぁ、なんにも忘れてしまったじゃぁ…」と記憶を共有することができず、元少年も「あれは別の人と走ったのかも」と記憶に自信を失うかもしれませぬ。

ともあれ日頃、この地帯の渋滞をこしらえるケダモノ達は郷里に帰ったらしく、とてもクリーンな環境の中を、本日の無駄なドライブを終えるのでございました。

2015年がはじまる二日前のことでありました。

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