2014
12.20

江六前さんという女の子が小学生のときにおりました。
脂をぬったように艶のある黒いお顔をしておりました。

いまどーしているのやら。

少年の頃は気づきませんでしたが江六前という苗字は、成人してからエロクさんなどとからかわれるネタになったことでありましょう。

ananの見本誌が届き、一か月前に書いたことが印刷されて載っておるのであります。すでに過去になった原稿を見直すほどの気持ちはなくなりましたが、メールなどで「エロイです!」と送られてきまして、そうでしょうかねぇ…などとページをパラパラとめくっているところでございます。

去年までは、占い特集号は正月にかけて合併号でしたのに、今年はそうではありませんです。ananだけでなく他紙の占い号もひそやかな気がいたします。
占いが周囲から見捨てられはじめている兆候を示すものかも知れませんですね。

しばらく続いたテキトー占いは通用しなくなったということなのでしょう。
むしろ多少難しくても本格占いが求められているという気がしないでもありません。

つまり人々から余裕が失われ、テキトー占いでは心もとない時代にさしかかっていると見ることもできますです。

パラパラとページをめくっておりまして気づきました。
芸能ネタの雑誌も、サイエンス誌も経済雑誌もないこと、それは占い特集号だけが「あなた」と、紙面から個人を指さしているところでございます。
「あなたの幸運は」
「あなたの金運は」
とひとりひとりを指さしております。
その占いが本格派であれば、さらに嬉しいわけでありましょう。