2018
12.16

激しくケーキを欲する時もあるのであります。

一つでは足りず、二つを交互に貪る、それもしやわせのひと時でございます。

思えば、私メは、日本酒にしても甘口をいといませぬ。
辛口辛口と通ぶるのはよして、甘口の熱燗で〆るのも一献でございます。
もちろん肴は塩っぽいモノが良いのでありますが、そうでなければならないと自分を規制する必要もなく、たとえば饅頭を食いつつ酒を傾けてもよろしいのであります。
ちょうど、ウィスキーとチョコが似合うように。

また寿司を握ってもらい、日本酒で米粒を胃袋に流し込むのも悪くありませぬ。口の中でコメが解けていくのも美味いのであります。

酢も酒も、もとはといえばコメなのでありますから。

フランス人が経営している店に行ったことがございます。
誰かがチーズを注文したので、
「海苔はありますか?」
と頼んだら、
「こらこら」
と同席の人からたしなめられました。「合うわけがない」と。
けれど、フランス人は、
「よく合います」
と海苔を出してくれましたので、チーズに海苔を巻きましたら、同席のお方も「うまい、うまい」
で、「醤油は…?」
フランス人は醤油を持ってきてくれました。
「美味しいですよね」と。
すると同席の人も「そう、そう」と同意するのでありました。

好みを、自分で限定するのは良くありませぬ。

ケーキを食った後は、日本茶に限りますです。
そして漬物。
そしてまた、でん六豆。でんでんでんろくまめ美味い豆♪と唸りながら、緑茶をすするのでございますです。