2020
06.08

いよいよ実家の家の敷地に置く岩

「どれにする…」
の段階なのであります。

古い屋敷を取り崩し、亡霊らしきものを追い出しましたが、どーやらふたたび戻りつつある空気を感じたのは一昨月のこと。

ここで、寝そべることの出来るほどの巨大な庭石を、老母の部屋の際に計画しているのでございます。

新版奇門遁甲初等科でも、すこしお話ししましたが、どんな吉方位であろうと、庭に大きな穴を掘るのは凶であります。ましてや巨大な岩を設置することは、よほどの注意が必要でございます。

が、思い付きではなく、家を作り変えるならば、縁側の間近に岩を置くことは当初からの計画でございました。

「メンテが要りませんからね、石は」
と業者の担当者は、<また面妖なことを言いだしたぞ…>みたいな表情で、
「なんとか見つけてまいります」

色々な方々を動員しまして、お付き合いをさせてしまっておるのであります。

もしかすると老母の寿命が、この岩のために尽きてしまう危険性もございます。
「死ぬなら丁度いい頃でねの?」
先日も、このよーな会話をいたしました。
「ボケる前がいい」

むろん、岩の下には特殊な造作をいたします。が、それは長寿の造作ではございません。

身をもってでも、あるいは身内を実験台に使っても、方位の作用がどの程度なのかを知りたくてたまらない気持ちになるのは、術師の業罪というものでありましょーか。

亡父の死後一週間の墓を暴き、その頭蓋骨を取り出したこともございますです。赤い漆をほどこし客間に飾ろうとしましたが、頭蓋はすでに長雨の影響で朽ちており、手のひらでメサメサと崩れるのでございました。
帰省するたびに、母の頭蓋を眺めてしまいます。
「やめてけてや、死んだら静かに瞑らしてや」
弟から亡父の頭蓋の件を聞き知っているのであります。

お話が飛びましたが、庭石。
選別が難しいものであります。
表面にグラインダーをかけ理想の形として、どうやって庭に運び入れるのか、指定した場所に設置することが可能なのか。

家づくりは。もうしばらく続くよーでございますです。