2025
05.27
05.27
いつものラーメン屋に入ったのは、モリオカ滞在の最終日でありました。
今回のモリオカは気ぜわしく、いつもは使わない神経を使ってばかりいたよーです。
「何か忘れていることはなかったか?」
エロ雑誌の取材のあとで、
「そーだ!」
カレンダーを見たのでありました。
母方の祖母、フラッパーの婆さんの、最後の愛人の命日が近いのでありました。
邪教、立正佼成会会員で、私メとは相性が悪かった祖母でしたが、自由気ままな生活を謳歌していたとしか思えません。
年下の、権四郎という愛人を見送ってからは、すこしは大人しく暮らしていたとは思いますが、彼女の中に流れる淫蕩な血を私メ自身にもたびたび確認してしまうのであります。
同棲していた権四郎が死んだのは、私メが中学2年の時。
修学旅行から帰って2日目でありました。
墓に花を供し、線香の煙につつまれながら、私メが墓参りをしなくなったら、無縁仏になるだうーなと思うのでした。
権四郎は祖母の色香に狂い、本家を捨てたからであります。
実家は太い家だと聞いております。
いや、誰であれ、いつかは無縁仏になるのであります。
享年56歳と、風化しつつある墓石に刻まれておりました。
そーして、ラーメン屋に立ち寄り、流刑地の老母と面会したのでありました。
老母に小遣いをわたし、権四郎の墓参りしてきたことを告げると、
「いがったぁ~気になって仕方ねがったおん」
感謝されたのでありました。