2023
06.10
06.10
かなり前のことでございますが、知り合いの占い師から連絡がございました。
お客様から大根をいただいたというのであります。
一本ではなく段ボールで三箱。
「いらないか?」
宅急便で送るというのであります。
いやいや…。
丁重にお断りしたのであります。
大根は、優秀な野菜でございます。
なにが優秀かと言いますと、健康にもいいし、第一、長持ちし悪くなりにくく、「食あたり」しない点なのでございます。
ですから、鉄砲玉にあたらない呪いとして、戦争中は大根料理はとてももてはやされたとか。
しかし、はんたいに「大根役者」と言われますよーに、俳優さんたちにとって大根は鬼門的な野菜なのであります。
そんなことを考えているうちに気になりまして、知り合いの占い師に電話してみました。
「その占いのお客様は、どんなことを占いに?」
すると知り合いの占い師は、
「さいきんは、そーいえば見えていないなぁ。遠方の人だったんだが」
占い師にとって大根は、役者と同じ「忌むべきモノ」でございます。
・当たらない
・勉強不足(色が白い→素人)
・無駄な鑑定料を取ったな!(大根おろし→スル)
お客さんの精いっぱいの皮肉だったのかもしれません。いや、そーいうことを考えずの素直な善意なのかも。
その知り合いの占い師は、いまは行方不明でございます。
家庭菜園を行っている友人がいます
もちろん大根も作っており
この大根で毎年「沢庵」をこさえるのです
ス-パ-などで売っている沢庵とは雲泥の差、素朴で美味しい
ある日、この友人から頂いた沢庵を会社の社長の奥さんに持って行きました
「え… 本物の手作り沢庵、食べたかった、ありがとう」
「昔ながらの手作り沢庵は、何処に行っても売っていないから」
と、大喜びされました
その事を友人に話すと、毎年、社長の奥さん用にと
多くの沢庵を渡されるようになったのです
「もし食べきれなかったら冷凍して下さい」と私
「いいえ、数日で無くなってしまうもの」と奥さん
作った側としたら嬉しい言葉ですね
そして、毎年寒くなった時期に作る大根料理と言うと
豚の挽肉に塩と刻み葱・カタクリ粉を入れお団子にし
ピ-ラ-で薄くスライスした大根と大根おろしで煮込むお鍋
これが大根の甘味が感じられ、とっても美味しいのです
味付けは手抜きのメンツユだけ
簡単だけどとっても美味しいのでお勧めします
大根は他の素材の旨味を吸収し更に美味しくなる
「大根役者」とは誉め言葉なのかもしれませんね
●十傳より→ても贈ってはいけませんですぜ。
はい、ok牧場です
手作り沢庵は市販のものより「沢庵臭」がキツイ
手作り沢庵1本だけで、家中を匂いテロ化としてしまうくらい
ですから手作り沢庵が大好きという会社の奥さんにしか渡しません
後は、鎌倉に住む兄に送るくらい
その際にジップロックで厳重に密封し
匂いテロによって、クロネコヤマトのお兄さんが倒れないようにしています
所で、以前、臭いと言われる「ドリアン」を食べたことがありました
沢庵とまったく同じ匂いが……
●十傳より→イタリアの家庭でこしらえたワインも、最初はタクワン臭かったのであります。
当たらなくなるんですねー!
じゃあ、博打うちとか、歌手とか、商品開発部で、働かれている方々にも、良くない野菜になるんですか?
●十傳より→単なる迷信でありますが、迷信だろーと忌み嫌われる食い物なのであります。
切り干し大根も、良くないですか?
●十傳より→イイのであります。