2025
07.16

昔の話であります。

私メが、まだ銀座ジプシー事務所に出入りしていた頃。
ですから30代でございました。

ジプシー事務所は自由が丘の駅から、ゆるい坂道を登り切ったところにありました。

そこに老婆が働いておりました。
出入りする占い師たちは、この老婆を、お手伝いのお婆さんたと軽く扱っておりました。
「靴を磨いておいて」なんて命令する占い師もおりました。老婆は「はいはい」とニコニコと応じたりするのでした。

そうそう画像は、クラウディア・カルディナーレというブーベの恋人だったかのヒロインを演じたイタリアの女優の、老い果てたものであります。
下が若かりし頃の画像。
この差は何でありましょーか。
この世の無常であります。

さてさて、ジプシー事務所のお婆さんは、もう察しがついているでしょうが、ジプシーさんの昔のイロだったのであります。
皺たたまれた人相の奥に、キュートな可憐さが黴ておりましたです。

それにしてもジプシーさんは、優しいというか、男気があるというか、その点が、貯金がほとんどゼロにちかい原因かもしれないと思ったりしたものであります。

そして、どんな美女にフラれても、失望することはない、やがては、こーなるのだから。

占いは結局は「時」なのであります。
チャンスの時、失敗の時、金運の時、恋愛の時、病を得るとき、そして死ぬ時。

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