2013
03.05

中学の校舎を背景に撮影したのでありますです。
このたび、ショップサイトのノンナ・デル・マーゴを、完全リニューアルし、
「しあわせ工房NONNA」にすることになり、それに使用する画像が必要だったからでございます。
今後、定期的に画像を入れ替えて、皆様を楽しませようというたくらみでございますです。

中学を卒業して、数えてみれば、おお、なんとオショシイことか。40年以上の歳月がたっているではありませぬか。

文化祭の前日などは、深夜まで校舎にいたような記憶がございます。
見上げると、それこそ降るような星空でありました。
「あの星と、この星を結んだところに大くま座があるだろう」
とか、いまは亡き教員が夜空を指差していたものでございます。

「四時間目が10代なら、いまは何歳くらいかな?」
なんて、興奮のあまり、わけのわからないことを語ると、
「そうね、40才くらいかな」
とカンの良い女子の先輩が笑っておりました。
「60才じゃねぇの」
というお方もございました。

思春期は伝説の時代でございます。
自分が老人になることは想像できても、生臭い40才から60才の年代がじっさいに来るとは思ってもおりませんでしたですよね。

が、50代はどーなのか分かりませぬが、お女性がもっとも美味しい年頃は36才から50才くらいまでではあるまいかと思ったりするのであります。
50代だとて、五十路ゴザかきむしり…と言われておりますから捨ててはおけませんですね。
むろん多少は、いや、かなりゴマをすってはおりますが、しかし、それらの年代のお女性は自由っぽくてイイのであります。

お堅いお女性もおりますですが、しかし、「時は過ぎゆく」でありますですよ。
放課後の校舎の暗闇の、なんと新鮮だったことか。
昼間には嗅いだ事のない夜の匂いが校舎に淀んでいるのでございました。

お手をどうぞ。
いっしょに夜のワルツを踊りましょう。

「おい、用がすんだら、もう帰れよ」
という教員もおりませんです。
暗闇に教室のカーテンが揺れて手招いておりますです。

死ぬほどの恋のレッスンは終了しておりますから、「おう、お前もまだ居残っているのか」「手伝ってよ」てな具合に、放課後の解放した風を感じるのもまた悪くはございせんですね。

年老いた男がなんのために撮影されているのか、数人の中学生は振り返るのでありました。
自分たちの40年後の姿だとは、だれも気づいておらぬようでありました。