2016
04.24

お呼ばれされて無駄な時間を過ごした翌日、つまり本日でありますが、庭の花々を眺めながら、昨日の或るお女性の生年月日を反芻しているのであります。

詳しくは述べませぬが、典型的な「土蜘蛛の命」なのでありました。別名、食肉の食客。

身内の男の運を食い殺す運命であります。
もちろん、そんなことは告げず、へへへへと曖昧に濁して立ち去ったワケでありますが、あらためて命式をチェックして、ちと腰を抜かしておりますです。

初等科などで「焚木」とか「欠金」とか、悪い命式の例を挙げて講義しておりますが、まだ骨組みだけの講義でして、さらに講義をすすめて、その命式を現実的なものに翻訳いたしますと、恐ろしい運命があぶり出されるのでございます。

首括りの命もございまして、やはり生きるのが苦しくて新聞に出るほどの事件を起こしたお方もございます。

庭に咲く、花々のように華やいでいながら滅びを内包する命式があるのであります。

今年は丙申の年であることは、すでにご存知でありましょう。

11月から2月の生れで日主が木星のお方に、もしも辛がをどこかに持っている命式であれば、丙が干合して辛の官殺を取り去るからチャンスだなどと短絡的に解釈すると大変なことになるのであります。

そういう単純な解釈では運命を間違いますです。

土蜘蛛の命のお方の言葉。
「すずらんを食わせて宿六を殺して保険料を貰ってもイイね」
「離婚したがっているけど、そうはいかないわ。私のサンドバッグだもの」
ジョークのひとつひとつに刃が仕込まれておるのでありました。

店を出て、すぐ横町に逸れ、追跡をかわして帰路についたのでありました。