2016
08.15

葡萄の季節が忍び寄っております。

見上げると空に秋の色が混じっています。

酷暑はひとしおなのに、すでに次の季節の到来を感じることは、四柱推命の調候用神法を体得するには大事なことであります。
8月は申月。秋の最初の十二支でございます。
申月でも、季節の読み方としては夏を意識いたします。
つまり命式中において水を必要とするわけであります。
ただし地支に申ー子ー辰のような季節を前倒ししたような水局を形成している場合は、これは別でございます。
また、申ー酉ー戌の西方合が揃っている場合も別。

つまり、申月はまだ夏とは言いつつも、神経質な見方が必要というワケであります。

濁情が頂点に達し、相手との密着する悦びにふるえつつ、駅の改札でサヨナラし、一人電車で帰路についた時、ふと、虚しさというか、アホらしさを覚えることはないでしょうか。
それが濁情の申月なのでございます。
「好きだ!」から「好きであらねばならない」の強制的な濁情。

眩い夏の光が威力をゆるめると、漂白された街の風景がふたたび色を取り戻すように、季節は確実に葡萄の匂いに包まれております。

それは猛暑から解放されるとともに、失いつつある何かを想い出させるのでございます。

私メも、秋の講義のためのテキストの製本のために、本日も事務所でホッチキスをガッチャン、ガッチャンしてまいりました。

が、夏はまだ根強く残っております。
ステキな想い出をお作りくださいまし。