2016
08.10
08.10
中国の領海侵犯、北のミサイル攻撃など風雲急を告げる時に、私メは郷里のモリオカへと向かうのでありました。
37度を超す猛暑の講義の後の旅立ちでしたから、パンツまで汗まみれ。
手洗いで、それでも腕までは、備え付けの泡石鹸で洗い清め、東京駅のエキチカで買った弁当を、おごそかに開くのでございました。
仙台を過ぎると、みちのく独特の、空の低い場所に浮かぶ雲の塊が田畑に影を落とす風景が車窓から眺められます。
むかしの子供会の、いまは老人会に入っている奴から、町内名簿を持ってこさせて、外国人がどこに住んでいるかをチェックし、今後のオノ家の防備の参考にすることも、この度の帰郷の目的の一つでございます。もちろん墓参りもいたしますです。
しかし、この弁当、つまりは牛丼なのでございました。
売り子のネエさんが「缶チューハイは売り切れです」
さもありなん。この暑さであります。
仕方なくビールで誤魔化しましたです。
北上駅を過ぎたあたりから車内が蒸し暑くなりました。
どこかの誰かが「冷房、効きすぎてませんか」などと訴えたのでしょう。
殺意をおぼえる間もなくモリオカに到着。
タクシー屋は、私メを都会人だと見誤ったのか、遠回りをして実家まで。いつもの二倍近くの料金とあいなりました。
ほれほれ、もはや疑うべき輩は、外国人だけではないよーであります。
文句も言わずに料金を支払うと、実家のぼうぼうの草が、私メを迎えていたのでありました。