2016
08.04

明け方から、足が痛み、ついには歩けなくなってしまったのであります。

それが三日の朝のこと。

訃報が届いて友が死んだ時間が、足が痛み出した時とほどんど同時刻。

不思議なことがあるものであります。

友は、先月の四日に奥さんを病気で亡くしたばかりでありました。
呼ばれたということでございましょうか。

生年月日を慌てて取り出して、「ああ、そーであったか」と愕然といたしました。
奥さんと結婚してから、友の運が低迷し始めたのは気になっておりましたけれど、相性が最悪。友の運気をダメにする相手だったのであります。

訃報の詳細を告げるクラスメイトの電話の向こうで、夏祭りの音が鳴り響いておりました。
窓外では、黒アゲハが夏空を幾何学模様を描いております。

友は、モリオカの老舗の三代目でしたが、商いが傾き、15年前に店を閉じたのでありました。モリオカでも、その名を知らない人はいない老舗でしたが、結婚してから先細りぎみになり、「これは運気に原因があるだろう」とは気にしておりました。

相性は、大運を補ったり、ダメにしてしまうほどの威力がございます。

ここでの相性は、仲がイイとか悪いかという愛情の意味ではなく、自分の用神を支えるかそうでなくするのかということ。
ダメ男やダメ女はどういう人を言うのかなどについては、四柱推命卒論科で触れることなので、お茶を濁しますが、友の生年月日は、そういうことを物語っていたのであります。

今日になって、私メの足の具合も癒えましたから、友はあの世に安らかに旅だったのでありましょう。

「そういう年齢になったのか…」
長らえたところで、あと二十年もないのですから、辛いとか寂しいという気持ちは、諦めの気持ちに抑えられております。

「これは急がねば」
と、四柱推命卒論科のテキストは勿論のことですが、断易NEXT科の奥義のテキストにも着手したのであります。