2016
08.24

数年前に、庭の隅に植えた蜜柑の木に、はじめて実がついていることに気が付きましたです。

夏の暑さのため、庭の手入れなど考えられず、また蚊に刺されるリスクを負うこともないと、捨て置いてのであります。

完全に諦めていただけに、驚きなのでありました。

昨年などは、実のならない木など切ってしまおうとも思っておりました。

心理学とか統計学は過去のデータの蓄積で物事を判断するわけで、その他の学説も同様であります。
ところが、庭の蜜柑ではありませぬが、世の中は突発的な出来事が無数に発生いたします。地震とか津波とか火山とか殺人とか事故とかそういうものであります。
そういう予測外の出来事を考慮していては心理学も統計学も様々な学説も成立できませぬ。

しかし、20代の性欲魔、タカハタ君にレイプされたホテル従業員の40代のお女性のように、突然にこそばゆい運命が待っているのであります。

そして、その突如として発生する出来事を加味しなくては、本当のところが見えませぬ。

ここに占いの妙味がございます。
予測できない未来に対して、或る程度の光を投ずることが、占いの持ち味だからであります。

窓下の蜜柑よ、台風に耐えて、なんとか実ってもらいたいものだと願うのでありました。
この蜜柑が、運命を変化させる一つの要因にだってなり得るのであります。