2020
02.16

土曜日は断易初等科、日曜日は断易NEXT科でありまして、二日間、十傳スクールは断易一色でありました。

しかも、どちらも「暗動」という断易のポイントの一つが偶然にも重なりまして、初等科は初等科の内容、NEXT科はNEXT科の内容と、その辺の匙加減を分けて抗議するのは、いささか手間がかかるのでございます。

師匠の鷲尾先生は天才素的なお方でしたので、初等科といえども、どんどん内容を掘り下げ、幼稚園児に大学院の講義をするようでしたから、初等科を受けていた時は、非常にたじろぎました。

なにしろ、鷲尾教室に通うまでは、低レベルの五行易でした、そこでお山の大将みたいな自信がありましたので、その差に激しくショックを受けたものでございます。

「大丈夫よ」
と、鷲尾教室のプロのおばちゃんたちに慰められ、「私たちだってチンプンカンプンなところが沢山あるから」と肩を叩かれましたことを、つい昨日のことのよーに思い出すのでございます。

画像の右上にあるのが、鷲尾先生の師匠の横倉先生の残した「断易教室」の原稿。
マニアには垂涎の原稿で、値段もつけられないほどの価値であります。
この原稿は、ついに日の目を見ずに横倉先生は無くなられ、十傳スクールの断易初等科では、
「断易講義草案」「断易用語及び解説」としてテキストにしておるのでございます。

さて、「暗動」でございますが、暗々裏に動くことを暗動と申しますです。
旺相の爻が日冲を受けることを「暗動」といい、休囚の爻が日冲を受ければ「日破」と申しまして、散ってしまうのでございます。
それが初等科の講義でございます。

NEXT科になりますと、休囚が日冲を受けても「暗動」となる場合があることを解説し、何故、暗動するかの本質的な考え方の講義となるわけでして、神経が摩耗いたしますです。

つまり卦を生きたモノとして捉えられるかどうかがポイントなのであります。

二日間は、講師である私メにとって、受講生の皆様以上に勉強となるのでございます。

この土日は、とても楽しゅうございました。
チョコも抱えきれないほど頂き、帰りの東海道線では、男たちに睨まれたほどでございます。