2025
12.22
12.22
モリオカの裏通りの、さらに裏通りに鄙びた商店がございました。
箒とかネズミ捕り器がつる下げられて、老婆が店番をしているのであります。
観光用に保存されている紺屋町の茣蓙九という、明治からあるらしい店とは違います。
そこでリンゴが売っておりました。
バカに安いのであります。
歯の抜けた年寄りがガマ口から時間をかけてのろのろと代金を払っておりました。
拾い物だと思って、私メも買い求めたのでございます。
それが大きな間違いでございました。
実家に帰ってからリンゴの皮を剝きましたら、これがモサモサなリンゴ。
歯欠けの年寄りが買うはずであります。
柔らかすぎ。
歯ぐきでも食えたことでしょー。
ところどころ痛んでもおりました。
落ちリンゴを分けてもらったものを店頭に並べたな、と直感いたしました。
受験生にとっても試験に落ちリンゴ。
普通の人でも運気が落ちリンゴでございます。
数年前、台風でも枝から落ちなかったリンゴを「落ちないリンゴ」として売り出されていたことを思い出しました。
それでも私メは易者。
二個ほどを胃の納めましたです。
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