2015
03.08

なにかしなければならないことがあったような気がしていますが、もうイイことにしました。

十傳スクールの帰り道、てきとーな定食屋で餃子を肴に腰を据えたのでございます。

すきっ腹に酒は沁みて、それはお女性の肌に溺れるが如し。くちびるの裏側の粘膜に吸い付くような夢見心地なのであります。

定食屋のカウンターのもっとも奥まった椅子に揺られ、出っ詰まった小便をほとばした後の充足感にも虚脱感にも似た白い脳天にかくまで酒は染み入るのであります。

そして電話。
「おお、合格しましたか!」
うれしい知らせであります。

先月の十傳スクール、奇門遁甲にて受講生のお方を命理にて占ったところ、「今年の幸運は子女から訪れるなり」と出たのは、受講生ならば記憶に新しいかと存じますです。
そのお方のお嬢様が第一志望の国立大に合格。

ここでハズれたら立場がありませんでしたが、天は私メにも味方してくれたようであります。

「…もう一本」
と定食屋の女将に人差指で追加を注文したのでございます。

いささか腰を痛めておりまして、傘を杖にして、春の夜のほの暗い通りをよたよたと帰るのでありました。