2018
10.01

実家の納屋は宝庫かもしれませぬ。

奇門遁甲の秘伝、造作の法に用いる材料が、どべどべと出て来るのでありました。

画像の錆びた釘も貴重でありますです。
奇門遁甲初等科の生徒諸君には、この釘をどのよーな時に、どのよーな方位に、どのーにして造作するかは、すでに述べておりますですから、詳細についたは黙しますですが、
「これは捨てられないな」
と箱に「○」の保存の印をつけるのでありました。

また昭和50年と記されている古酒も使い道がございます。
クルミの実、古木の根、蛹の瓶詰……。

なるほど奇門遁甲の発展当時には日常的に用いられていたであろー品々が、その呪術的な要素と組み合わさって造作へと完成していたものと推測できるのでございます。

取り壊す納屋の貴重品を、古い車庫へと運び出す力仕事が、この度の、私メの主たる目的でありました。
祖父の50回忌に赴く15分ほど前まで、その作業は続けられたのでありました。

ここが、古い車庫なのでありますです。
似合わぬネクタイを締めましてからも、
「造作に使用できるものと、廃品として処分業者にお願いするものとを仕分けしなければ」
なんて働いたものですから、喪服が埃で白っぽくなり、死に装束になりつつあるのでございました。

台風は去り、モリオカはバカに晴れております。
運が良いのか悪いのか、台風の悪影響は皆無でして、呑気に新幹線で東京にもどれそうでありますです。