2018
10.17

「おかしい…」
仕事をしているときも、ご飯を食べている時も、ウンコをしている時も、おかしいぞ、おかしいと思っておりました。

そのように首を傾げておりましたところ、さきほど老母から連絡がございまして、
「カクオさんが、死んだど」
の連絡がありました。

カクホさんとは、私メの叔父であります。
「いつ、いつ死んだ」
「昨日だど」

やはりか、そーでなくてはならない。
今日は10月17日の壬午日。今日であってはならない。
昨日の辛巳日でなくては、断易の応期と合わないのだ。

先月の法事の直前に倒れ、そのまま入院しておりましたが、数日前には集中治療室に運ばれたという急報が入り、そこで易を立てたのでありました。

その易の内容は、後日に回すことにして、死期の判断が正確だったことに強く納得させられたのでありました。

これで、私メが亡き祖父から託された、7人の叔父叔母と父の看取りのうち、5人が終わったのでありますです。
八墓まで、あと3人。

それにしても、カクホさんの、誰からも愛されなかった人生をしのぶのでありました。
甥からも姪からも、息子からも、妻からも愛されていなかったことは、特筆すべき人生でありますです。
そして壊し屋でもありました。
たとえば、妹の結婚式の前日の、前祝の会場で、別の団体がカラオケで楽しんでいたそのカラオケのマイクの電源をいきなり切って、大乱闘となったり、父の葬儀の後の付け法事では、いきなり挙手して「兄はひどい男だった」と始めて、食事が2時間も滞ったり、その父とは70代で殴り合いの大喧嘩をしたり。

「終わったか…」
肩の荷がおりた感じなのであります。

犬のロメオもいつしか死ぬでありましょう。
そのとき、カクホさんの死の報せを聞いた今のようには冷静ではいられますまい。