2018
10.31

モリオカにも料亭がございまして、秋になると、料理に季節を添えるために紅葉を拾いに来るのでありますが、
「今年の紅葉は…ちょっと」
という事であります。
「夏に台風がなんどか来たせいでしょうか」
とか。

赤味が弱いのであります。

四柱推命の私メの講義は調侯用神法という季節を重視した鑑定を中心に進めておるのでありますが、秋は金行が強くなるから火行と木行を強める必要があるという原則に、すこし応用を利かせないと、今年の秋には対応できないかもね…とか思うのでありました。

しかし、それでも秋は秋でして、強い金行を潰せないのなら、それはそれで個性になるわけでありますから、紅葉を諦め、別の楽しみを見出せばイイのであります。

木の葉は、別に人の目を楽しませるために紅葉するのでなく、次の季節の新芽を守れば、それで仕事は済むことでありましょうから。

なんて考えて、納屋の整理に戻りましたら、箱の中から、なんと、亡父をはじめとする八つの臍の緒が、和紙に包まれて出てきたので、腰を抜かしてしまいました。オエッとなりましたです。

これはイカンと、気分を晴らすために、郊外にある、じゃじゃ麺の美味い店にクルマを飛ばしましたです。

この、じゃじゃ麺、本体はどー手も良いのであります。

目的は、最後に卵を入れて、そこにゆで汁を注いでもらうチータン。
この北朝鮮伝来の食い方が素晴らしいのであります。
見栄えは悪いのですが、北朝鮮人が八幡平のすそ野に入植して鞭で引っ叩かれながら働かされ、夕食に祖国を思いつつすすったであろー、このスープによって、不気味な臍の緒の記憶を少しでもスライドさせたいと思ったのでございました。

幽霊の映る鏡といい、毒薬の処分といい、マジで不気味なオノ一族に戦慄したのでありました。