05.20
画像は、ビスコンティ監督の名作、映画
「ベニスに死す」のヤツであります。
この美少年に老作曲家が恋をするお話であります。
ベニスにコレラが流行り、観光客は逃げ出すのでありますが、老作曲家は、この美少年に心を奪われ、逃げ遅れ、コレラに感染し、死んでしまうお話でございます。
映像の美しい名作だということは分かるのでありますが、どーもピンとこなかったのであります。
美とか退廃とかそーいうものを感じなければならないのでありましょーが、ホモ映画ということが生理的にダメでありました。
占いの鑑定でも、ホモの気持ちがいまひとつ理解できずにおったのであります。
ところが、モリオカのあるコンビニの店員にハートをえぐられるよーな衝撃を受けたのであります。
普通のどこにでもいる、顔色の悪い痩せこけた20代前半の女性の店員でありました。
が、口元に青いヒゲの剃り跡を発見したのであります。
「男ではないか…」
呼吸が止まりました。
柔らかな声は女性のものなのであります。身ごなしも、商品を手渡したときの瞳の表情もお女性、そのもの。
ふいに、いままで覚えもしなかった不思議なお湯が体を流れ始めたのであります。
顔色の悪さも、痩せこけた体も、せつないほどにいとおしく思えたのであります。
薄い胸板にはコメ粒ほどの乳首がひっ付いているのだろう。
アスパラガスのように幼いペニスもついているのかもしれない。刺激してやると震えて気品よくツンと勃起するのだろうか。ささくれた指をうるけるほどに口に含んだら…。
「これか、これだったのか!」
性同一障害などという用語は不適切であります。
蘭丸と名付けましたであります。
おそらく蘭丸への気持ちは報われることは決してありません。
精一杯のオシャレをしてコンビニにいくことになるでしょう。そのたびに呼吸があやしく乱れることで満足することでございましょう。
「これなのか」
もういちど心でうなづきましたです。
ホモの鑑定も対応できるぞ。
「ベニスに死す」を見直さなければなりませんです。