2020
05.24

未来とか、夢、希望という言葉ほどむなしいものはございませんです。

空は廃墟を照らして、
「これが、お前たちの末路である」
と示しているのでありました。

新しい生活様式の模索などと調子のいいことをいろいろな方々が語っておりますが、人と人が距離を置いた接触、ソーシャルディスタンシングとかいうんでしたっけ、よく分かりませんですね。

「人と近づきすぎるな」
これは対人関係で傷つかない最良の方法でして、私メも講義で、
「こういう命式を見たなら『敬遠』でやり過ごすこと」
なんて、近ず離れずの関係を「敬遠」の言葉で説明しておりましたです。

しかし「密着」したい関係もございまして、恋の火遊びなどはリモートではなんとも歯がゆいばかりでございますです。

それともやがては、離れた場所で頭脳と頭脳をつなぎ合わせ、快楽の周波数に合わせると、えもいえぬ猥悦を共有できるマシンが登場するのかもしれませぬ。
なにしろ、おセックスは脳でするものでして、いくらフェラをされてもダメなものが、お女性のエロ話を告白されるととたんにそそり立つような具合であります。これは…というのは脳で官能するのはお女性も同じでございましょう。男の過去の性体験のお話とかとは別でしょうけれど。

たとえば、荒涼たる画像ではございますが、丸太をつないだ道を歩いておりましたら、靴音が「ゴロン、ゴロン」と響くのであります。

この響きが脳と股間に伝わりまして、おもわずしゃがみ込みたくなるような快い疼痛をおぼえたのでありました。

人と人との接触は、しかし絶えることはありますまい。
一流企業のエリートさんは貴族階級として、そういう脳と脳の交歓で満足するかもしれませんが、そーでない人たちは、いままでどおり貪りあいお下品な下層階級として、世界は二分されることでございましょう。

リモートセックスに最適なのは、どーいう生年月日なのか。
あたらしい研究分野が誕生しそうでございますです。