2021
11.07

事務所の書庫の奥に、ひた隠しに隠しているファイルであります。
「第2誕生日占い」
コレなのでございます。

構想に半年かけまして完成したのであります。
すでに20年以上も前のことであります。
当時は、単行本や雑誌の原稿が、すべての収入源でして、それは毎日、忙しくしていたものであります。
「こんなことしててもなぁ」
と思いつつ、締め切りに追われ、それはそれで満足した日々でございました。

で、第2誕生日占いとは、申すまでもなく、「もう一つの誕生日」が、じつは存在するのだという思考なのであります。
陶宮術という、母親の中で受胎した日で占うものがありますが、それとはまったく違います。

私メが編み出したヤツなのであります。
つまりデタラメ。

誕生日がもう一つあったら楽しいだろうという単純な動機であります。
本当の誕生日ではダメな人生を送る運命だとしても、もう一つの誕生日が幸運な人生であれば、そこで救われるという前フレであります。

で、なんとコレを、あるサイトが利用したいと申し出てくれたのであります。

大失敗でした。
4か月ももたずに引き上げたのであります。

「第2誕生日に何をしたらイイのでしょーか」
架空の日を第2誕生日にしたまではイイのですが、「だから、どうすれば」が出てこないのであります。
「本当の誕生日の位置づけ」というのも曖昧でありました。

まったくの自己満足。
ロジックはしっかりしていても、コンセプトが未熟だったことによる苦い経験でありました。

「面白い占いを考えました」
の売り込みがあり、ふと、第2誕生日を思い出した次第でございますです。