2021
11.19

ある週刊青年誌が毎週、事務所に届くのであります。

麗しのおヌードを楽しみにしておったのでありましたが、2019年の夏あたりから水着のグラビアばかりになってしまったのです。

「五輪のせいだ…!」
直感いたしましたです。

おヌードを極悪羞恥なるモノとして排除し、日本は健全なる国だと、世界に思わせたい、いわゆる女性蔑視の風潮が高まっていたのであります。

G7の中では新型肺炎のワクチン接種率が最高だと誇るために、やみくもに接種を進める方針と同様、青年誌からおヌードが消えていたのであります。

それが10月の終わりころから、ブラを外した背中だけのグラビアがあがり、
「そろそろだろう」
その期待が、このたび達成されたのであります。

男…いや、私メだけかもしれませんけれど、ヌードグラビアは、お女性の魅力の良さの集結であります。
どんな美人でも、つきあえば文句や意地悪や軽蔑に泣かされるものであります。
それらはお女性の魅力の悪さかもしれが、良さも悪さもひっくるめての魅力を受け入れてこその恋愛でありましょーが、現実は、そんな対処できる大きな器は持ち合わせておりません。
美味しいところだけを満喫する不倫であっても、やはり途中から怒られ、詰問され、罵声を浴びせられる結末を迎える運命なのであります。
これが普通のカップルであれば、朝から翌朝まで、睨まれ、舌打ちをされ、死ねとばかりに邪険にされる方向へと進むのでございます。

少年の頃、美しいヌードグラビアを開いたとき、お女性が魔性を持つ生きもので、こちらを向いて微笑んでいるヌードモデルが毒を吐く生きものだと、誰が信じられたでしょー。

なにも言わないヌードグラビア。
甘い陶酔だけにひたらせ脳髄をとろとろに溶かしてくれるヌードグラビア。

私メの、いやいや、すべての男の一生は、ヌードグラビアから始まり、ヌードグラビアで終わるのでございましょー。

すべての男の運命は、お女性を求めて頑張り、お女性に傷つけられて絶望する。ここに尽きるのであります。