2021
11.20

リモート講義は、孤独な作業でございます。
PCの画面に向かって11時から4、5時間も語り続け、ふと、窓外を見回すとしずかな都会が広がっているばかり。
ラジオのDJさんもこうなのでありましょーか。
ディレクターなどのスタッフがいるでしょーから、すこしは楽なのではないかと思います。

しかも、リモートでは喋り続けなければいけません。
10秒も沈黙すれば、受講生さんに心配されるかもしれませんから。
対面の講義も疲れますが、疲労の度合いはリモートも同じなのであります。

昼過ぎに体力がキレぎみであることを自覚していましたので、本日は、事務所のキッチンで、弁当…いえ肥料を手作ってみましたです。
肉そぼろとスクランブルエッグの底には、頂いた佐藤のご飯。間に海苔を敷いてみました。
レタスで仕切って、洋梨とか果物も配したのであります。

「では、10分ほど休みます」
とリモートの音声を切り、画面を変えまして、キッチンで、この肥料をゆっくりと食したのでありました。

「良い…」
じつに良いのであります。

肉そぼろの甘さと、ご飯がほどよくマッチし、スクランブルエッグの塩加減が、唾液を刺激するではありませんか。
みるみる活力がみなぎり、血液が脳髄に流れ込むようすが実感できるのであります。
グビッとミネラルを喉に流し込んで、講義を再開したのでありました。

面接講義ですと、こうはいきませぬ。
せいぜい、ゆで卵を口に放り込むくらいでしょーか。

アルバイト時代のころ、社員とメシを食いに行くことがイヤで、自分で弁当を作って持って行ったものでありました。
掃除のオバさんと、用具置き場の片隅に座って食ったりしておりました。
「イイ彼女を持っているね」
オバさんに誤解されるわけでして、その誤解を裏切らないよーに、日々、別の食材で、丁類にこしらえたものであります。

そのうちにNHKの、サラメシに投稿してみても面白かろう、などと思いました。
「占い師に昼が来た!」