2011
02.26
02.26
いつもの座席がとれず、1時間後の新幹線で、久しぶりの帰省なのでありました。
缶コーヒーの無料券が5枚ありましたので、そのうちの3枚を出したら、
「お客様のぶんで、もう缶コーヒーはありません」
と意味不明なことを言われました。女販売員が笑っていましたから、それはきっとジョークらしいと思い、私も笑いました。
笑いの意味がかみ合わないと気持ちの悪いものであります。
女販売員が、缶コーヒーの無料券を受け取り、そして缶コーヒーについての言葉を発するまでのうちに、興味深い何かがあったに違いないのであります。
それは、いったい何だろうと、ずっと考えていたのでありました。
ついに分かりませんでした。
窓際に缶コーヒーが1個しかありませんが、2個飲んだのではなく、2個はバッグにしまっているのであります。
糖尿の家系ではありませんが、いっきに3本は飲めませんですね。
鼻に手を当てていますが、こういうときはスケベなことを考えている時の仕草なのであります。
…では、スケペ以外のことを考えることがあるかと問われれば、そんな時はないと答えざるを得ないのではありますけれど。
帰省というものは物理的なものだけでなく、渦巻き状に精神的なものまでが10代のそのころへと逆流をはじめる錯覚を引き起こすようであります。
ふたたび女販売員が回ってきて、こんどは何事もなかった他人の顔で過ぎていきました。