2013
02.14
02.14
梅の蕾がほころびました。
少女が乙女に開花したような清々しさであります。
が、お女性のように、梅はちと図々しいようであります。
桜ならば、はらはらと散る姿に、ある儚さを感じたりいたしますが、梅はいつまでも落ち着いて咲きつづけるのでございますです。
「まだ咲いているのか」
と季節の最後にはおもわれるのが、毎年の通例でございましょうか。
しかし、一輪咲いたのでありますです。
風は凛として冷たく、咲いた花を罰するように吹いております。
梅とくれば、松竹梅。
松竹梅は日本酒に通じます。
松が松平の松で、家康と関係があるのでありましょうか。
竹は竹千代という、やはり家康なのか。
いやいや、正月の門松は、竹が斜めに切られているからそうではありますまい。
門松は斜め切りされた竹から、松と梅がでておりますです。
とすれば、竹は武田信玄の「武」とつながりがあるのかもです。
では、梅は…。
そういえば、前田家の家紋は梅でありましたような。
門松は室町時代あたりから広まったとは言われておりますが、なんとなく前田家の家紋が気になるのでありますです。
そのようなバカな考えにひたりつつ、宅急便のオヤジが届けたくれた段ボールの箱を開けましたら、
「…!」
おおっ、でありました。
私メには、ちと高級品すぎる日本酒が豪華にも入っておったのでありました。
これは早春の底冷えしたカラダを温める良き一献となりそうであります。
梅の精がうら若きお女性に化身して、おしゃくをしてくれれば言うことはございませぬが、酒好きのジョルノで我慢せねばなりますまいて。
梅と日本酒にあう肴は…。
サヨリのお作りか、絹ごし豆腐か、いやいや油味噌だけでも悪くはないでしょう。イワシの塩漬けなどもイイかもであります。
北原ミレイでも聴きながら。